東京・上野では赤ちゃんパンダの人気が凄まじい。観覧の抽選倍率は69倍という報道もあった。だが、フランスにも可愛い赤ちゃんパンダがいる。昨年8月4日に142.4gで誕生したオスの「ユアンメン」だ。
生後5カ月となった1月13日には、ついに一般公開がスタート。場所はロワール地方のボーヴァル動物園。車がないとアクセスがやや面倒だが、列車やバス、タクシーなどを使って行ける。頑張って行けば、ご褒美のようにパンダ一家に対面できる。特にハイシーズン前なら、パパパンダのユアンザイ、ママパンダのフアンフアン、そしてユアンメンの愛らしい姿がゆっくり見られる。しかも本動物園はコアラやホワイトタイガー、マナティーら、人気動物の宝庫。動物ファンには感涙ものの贅沢な時間を約束する。
1984年以降、中国はパンダを外国に寄贈はせず、有償で貸与するように。ボーヴァル動物園の場合、2012年に来たパパパンダとママパンダは、10年後も貸与契約の延長を希望している。だが、ユアンメンはお嫁さん探しもあるので、フランスにいられるのはどのみちあと約3年。ずっと居られるわけではない。ならば思い立ったら吉日、期間限定のスターパンダに会いに出かけてみませんか。(瑞)
取材・文・写真:林瑞絵