2月21日(木)20h〜。
17世紀半ば過ぎまで、フランスのバロック音楽は生き生き全盛期。その時代の音楽を、ファビオ・ビオンディが、パリ室内管弦楽団を率いて再現する。当時のヴァイオリンの巨匠だったジャン=マリ・ルクレールは、この楽器のためのソナタと協奏曲をたくさん書いているが、中でも協奏曲作品7の3番は名曲だ。イタリア音楽の影響を受けたシンプルで美しいメロディーの流れは、身をまかせていつまでも聴いていたいような誘惑があり、バロックバイオリンの名手、ビオンディにうってつけの世界だ。
ラモーの遺作 『レ・ボレアード』は、バクトリアの女王、アルフィーズが、身分の低いアバリスへの愛を貫くオペラで、ラモーの死後に初演された。すっかり忘れさられていたが、1975年になってジョン・エリオット・ガーディナーによって復活し全曲演奏された。その管弦楽組曲も、狩りを思わせるホルンのソロではじまるが、金管や木管楽器が華やかで、劇的な和音の転換、リズムの鮮やかな動きが楽しい。ほかにボダン・ド・ボワモルティエの 『大公妃邸のドンキホーテ』管弦楽組曲。(真) 17€~55€。
演奏はビオンディではないけれど、ジャン=マリ・ルクレールの協奏曲作品7の3番。
Théâtre des Champs Elysées
Adresse : 15 av.Montaigne, 75008 ParisTEL : 01.4952.5050
アクセス : M°Alma Marceau
URL : www.theatrechampselysees.fr