仏政府は1月20日の晩に会見を行い、ワクチンパス導入と、コロナ対策措置を軽減する日程を発表した。
1月24日(月)から
・16歳以上に、ワクチンパス導入(12〜15歳は、衛生パス pass sanitaireのまま)
・2月15日までに第1回目の接種を受けた人には「ワクチンパス」が与えられる。しかし、24時間以内の陰性証明も提示することと、一回目接種の1ヵ月後に2回目の接種を受けることが条件。
2月2日(水)から
・スポーツ施設などは、着席で、マスク着用を条件に人数制限なし
・屋外でのマスク着用義務解除
・週3日のテレワークは推奨。「義務」ではなくなる。
2月15日(火)から
最後の接種から4ヵ月以内に追加接種を受けないと、衛生パスが失効するようになる。
2月16日(水)
・スタジアム、映画館、交通機関内での飲食可能に。
・バーでの立食可能に。
・観客が立見のコンサート可能に。
・ディスコ再開
2ヵ月ほど前からデルタとオミクロン2種のウイルスの感染拡大により、確認されただけで500万人、無症状で検査をしなかったであろう人も含めると合計で1千万人が感染したとされる。
しかしながら、重症化するケースの多かったデルタ株の割合が感染者全体の2.2%まで下がり、緊急治療室でコロナ患者が占める割合も下がってきた(1月20日)。
イル・ド・フランス地域圏(パリ首都圏)では、オミクロン感染がフランス国内で最初に猛威をふるい、1週間の人口10万人当たり4千人を超すなど著しかったが、それも下降が見られるようになった。
ワクチンは、1回のみの接種は成人の93%、2回受けた人は91%。3回接種したのは成人の62%に達している。カステックス首相は、接種していない人は接種完了者に比べ、感染するリスクが4.5倍、蘇生室に搬入されるリスクが25倍高いことをグラフで示し、未接種者に接種を促した。
12〜17歳のワクチン接種
現在は、病気持ちの人にのみ接種を行っていたが、1月24日(月)から、接種が受けられる(義務ではない)。