オルセー美術館と、オランジュリー美術館の名前に、昨年12月に亡くなったジスカール・デスタン大統領の名をつけることを文化相が発表した。
オルセー美術館がオープンしたのはミッテラン政権下の1986年。しかし、かつて鉄道の駅舎だった建物を美術館にすると決めたのはジスカール=デスタン大統領(在任1974-81)だった。昨年12月、同氏が94歳で亡くなってから、オルセー美術館に故大統領の名をつけようという声が上がルようになった。
3月25日、国民議会で満場一致で改名の決議案が採択され、29日バシュロ文化相は、オルセーとオランジュリー両美術館にジスカール=デスタンの名をつけることを発表した。現行の第五共和政では亡くなった大統領の名はドゴールからシラク大統領までが公共の施設や場所に付けられている。
1900年パリ万博のために敷かれたパリ=オルレアン鉄道のターミナル駅だったオルセー駅は、1939年からは郊外電車の乗り入れに限られ、1973年には、駅も、駅舎内にあったホテルも使われなくなった。
美術館や図書館名がどんどん長くなってゆく…。