Mémoire de l’Avenir
「メモワール・ド・ラヴニール」協会の会長、マルガリット・ベリエットさんは造形作家。特定のカテゴリーの人たちに対するステレオタイプなイメージや差別を、アートを通してなくすことをめざして協会を設立した。
「違う人」「違う文化」との共存をテーマにアーティストや研究者と協力し、学校や美術館、自治体でワークショップや討論会を開催。このギャラリーを開いてから展覧会はここで行っている。
今はデンマーク人のピーター・ブラントさんの個展を開催中だ。ブラントさんは、2002年にローマの路上で暴行を受けた時のトラウマを作品にした。自分がどう感じたかを短い文章にし、本のページのような形で壁に貼った作品はそのひとつ。観客はそれを見ながら自分のトラウマを思い出し、癒されていく。
フェミニストのボディアートワークの影響を受けたというブラントさんは「差別や暴行を受けたことを表現するのは女性に多い。男性は『男は強い』という観念にとらわれて弱さを見せたがらない」と言う。
デンマークに来た難民に母国語で自分のストーリーを書いてもらった共同作品もある。ビデオ、写真、インスタレーションで見せる展覧会。2/17まで。(羽)
Peter Brandt – The Image As The Witness展
Mémoire de l’Avenir : 45/47 rue Ramponeau 20e