
ジョン・ダウランドというイギリスの作曲家を知っていますか?シェークスピアと同時代の1563年に生まれ1626年に亡くなったというから、ルネサンス音楽からバロック音楽への過渡期を生きたことになる。自身がリュートの名人で、リュートの伴奏つきの歌曲で知られている。『悲しみよ、とどまれ』、『私の愛しい人が泣くのを見た』、『静かな夜から』など、この時代の、つつましく、ひとひたと心を満たしていくような哀れがある。
とにかく、欧州中で愛唱されていたという『流れよ、わが涙 Flow my tears』を聴いてみよう。「あなたの泉から涙が流れおちる…」。ダウランドは、この曲のテーマをもとにヴィオラ・ダ・ガンバだけのアンサンブルのために、『ラクリメ、あるいは七つの涙 』*を書いている。ゆっくりめのテンポで歌われる優雅なポリフォニーのとりこになってしまう。
パリでダウランドを聴く機会はまれだけれど、今月14日は、現代を代表するテナー歌手、イアン・ボストリッジ、リュート奏者のエリザベス・ケニー、フレットワーク・コンソートで、ダウランドの歌曲や室内楽曲を聴くことができる。(真)

14日20h30。29€〜89€。
Salle Gaveau : 45 rue Boétie 8e
Tél : 01.4953.0507
M°Miromesnil
sallegaveau.com/event-pro/ian-bostridge-tenorfretwork/
Ensemble Musica Ficta による演奏。
ジョルディ・サヴァールによる名盤。

Salle Gaveau
Adresse : 45 rue Boétie, 75008 ParisTEL : 01.4953.0507
アクセス : M°Miromesnil
