ノエルのごちそうというとスモークサーモンだけれど、わが家では、ブルターニュで養殖されたマスをくん製にしたスモークトラウトtruite fumée。ピレネー産などがスーパーでも簡単に手に入るようになった。生クリームを添えるのがふつうだが、フランス人の友だちをビックリさせようと、きめ細かくおろした大根を添えたら、さっぱりとした味わいになって拍手かっさいだった。その大根おろしの上に、たっぷりとマスのいくらをのせるといい。これで塩加減は十分、しょう油などをかける必要はない。
もう一品は、エビしんじょのフライ。エビのむき身300グラムを包丁で丹念にたたいてミンチにする。ここへおろしたショウガ少々、軽く塩、コショウ。卵白1個分とコーンスターチmaïzena大さじ1杯も加え、練り合わせる。大さじ1杯分をとったらもう1本の大さじを使って押しつけるようにしながら紡錘形にする。鍋に湯を沸騰させて塩少々を加え、エビのミンチを入れ、表面に浮かび上がってきたら、キッチンペーパーの上にとり出す。水気が切れたら、いつものごとくフライにするだけだ。この一品にはマヨネーズが合う。(真)