フランス東部ヴォージュ山脈のふもと、プロンビエール・デ・バン。温泉保養地として有名なこの町は、かつては湯治に訪れる裕福層の滞在地として「1000のバルコニーがある町」と呼ばれていました。
12月にはいると、住民たちによる手作りのクリスマスマーケットが毎週末開かれます。大都市のクリスマスイルミネーションのような鮮やかさはなくても、解体したパレットでできた手作りのクリスマス装飾や、子供たちが持って歩くちょうちんのろうそくの光が目に優しい。
プロンビエール・デ・バンから15キロほどのところにあるルミルモンは、7世紀にできた修道院を中心に発展した町。町役場前のクリスマスマーケットも、この日マイナス3度の寒さにもかかわらずたくさんの人で賑わっていました。
ホットワインの甘い香りに包まれて、遠い昔からここでずっと祝われたであろうクリスマスに思いをはせながら、なんだかあたたかく、懐かしい気持ちになった夜でした。