この夏、ユネスコの世界遺産に登録されたコルドゥアンの灯台。「灯台の王様、王様の灯台」、「海のヴェルサイユ」などと称されるジロンド河の河口に1611年に完成した灯台は、400年以上にもわたって、大西洋からジロンド河を経てボルドー港へ航行する船を導いてきた。
その灯台を見たら今度は、どこかおいしいものを食べ・飲みに、寄り道をしよう。
特集〈その1〉:「海のヴェルサイユ」コルドゥアンの灯台へ。
特集〈その2〉:コルドゥアンの灯台へ ー メドックのおいしい寄り道。
ジロンド河のほとりで。
● 移動こそが、楽しいメドック。
メドックを南北に通る県道2号線沿いにはワインのシャトーが多いので、車で効率的に巡りたい人の定番ルートになっているようだ。ポイヤックとボルドー間を走る路線バス705番に乗ってみると、この県道2号線を主に通るので、車窓からはブドウ畑や立派なシャトーが見えるし、全行程53kmどれだけ乗っても2ユーロ!!
このバスは国鉄ボルドー駅までは行かない。ボルドー北端にあるPlace de Ravezies発着。705番のバス終点から道を渡ればトラムC線のホームがある。20分あれば、国鉄ボルドー駅までも簡単に行けるし、どんどん発展するボルドーの北郊外の街並みも見られて圧巻だ。
しかしこのバスも2時間に1本間隔なのと、時刻表より5分早くバスが来て、そのまま時間前に出発したりもするのが難であり、スリリングでもある。時刻表は https://modalis.fr で705番を検索。
● もうひとつのユネスコ世界遺産。
ポイヤック南のジロンド河沿いには1689年にヴォーバンが設計した「メドック要塞Fort de Médoc」がある。対岸のブライ要塞 Citadelle de Blayeと、中州パテ島のパテ要塞Fort Patéの3つは「Verrou de l’Estuaire de la Gironde ジロンド河口の閂(かんぬき)」と呼ばれる。外敵の侵入時は、この3ヵ所の要塞から撃退するべく設計された。他には類を見ない史跡として、ユネスコ世界遺産に登録されている。
www.cussac-fort-medoc.fr/tourisme/visiter-le-fort-medoc-2/
● 中州の灯台跡 & ランチ
ポイヤックの港からは中洲のパティラス島への船がでている。この島にある灯台跡見学+ランチ(69/40€)。
www.refugedepatiras.com
● 川辺でアペリティフ。
ローカル線のMacau駅で下車すれば、川べりまでは2km弱。ここのChez Quinquinなら、ツブ貝、エビ、焼き魚、揚げ魚、うなぎ料理など、ワインにあうつまみが豊富!! 定食24€〜。
Chez Quinquin : 4 Chemin du Bord de l’Eau 33460 MACAU
Tél. 05.5788.4589