11月24日(日)、11h-。
Trio Wanderer / Beethoven, Smetana
ピアノのヴァンサン・コック、ヴァイオリンのジャン=マルク・フィリップ=ヴァルシャベディアン、チェロのラファエル・ピドゥーの三人からなるトリオ・ヴァンダラーは1987年に結成された。最高といわれていたボザール・トリオを継ぐピアノトリオとしてたたえられ、国際的にも大活躍。ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスなどのアルバムが高く評価されている。
今回のパリ公演は、まずこの分野の頂点といってもいい、ベートヴェンのピアノ三重奏曲7番『大公』。ピアノが力強く格調あるテーマを弾き出して、この40分を超す大曲の幕があく。方々に散らされたなじみ深い旋律、一貫した緊張感、トリオの力量が試される名曲*だ。もう一曲は、まだ作曲家として無名だった30歳のスメタナが、2歳と4歳で病死したばかりの次女と長女をしのんで書いたピアノ三重奏曲ロ短調。おさえきれない悲嘆から生まれたような第一楽章冒頭のヴァイオリンのソロが美しい**。晩年に書いた傑作、弦楽四重奏曲『わが生涯より』に見られるようなダイナミックな感情の高揚がすでにここにある。(真)
自由席。35€/15€(26歳未満) / 無料 (9歳未満)。先ですが人気のトリオなので予約は早めに。
Théâtre des Champs-Elysées
Adresse : 15 av.Montaigne, 75008 ParisTEL : 01.4952.5050
アクセス : M° Alma Marceau
URL : https://www.theatrechampselysees.fr/saison-2024-2025/concerts-du-dimanche-matin/trio-wanderer-6