Tetzlaff quartett : Haydn, Beethoven
「交響曲の父」と呼ばれるハイドンだが、弦楽四重奏曲も60曲以上作曲していて、弦楽四重奏曲が室内楽の主流となる土台を作った。「太陽四重奏曲」という名を持つ作品20の6曲も優れもので、とりわけ第5番ヘ短調の最初の楽章の出だし、「モーツァルト?」と思いたくなるほどに控えめでいながらなめらかで美しい響きは、一度聴いたら忘れられない。これまで目立たない楽器だったヴィオラの音色が巧妙に使われていることも特筆される。そして最終楽章の力強いフーガ!
この傑作をテツラフ弦楽四重奏団が演奏するという機会は逃せない。テツラフ弦楽四重奏団は、国際的に引く手あまた日本でも何度か公演している名ヴァイオリニスト、クリスティアン・テツラフ、そして妹のチェリスト、タニア・テツラフを中心に1994年に結成された。最近リリースされたベートヴェンの晩年の弦楽四重奏曲集(写真)は、第一ヴァイオリンのテツラフがよく歌っていて素晴らしい。今回もハイドンのほかに、この分野では最高峰ともされるベートーヴェンの第14番を演奏するというぜいたくなプログラム。(真)
3月13日 11h(自由席)。30€/15€(26歳未満) / 無料 (9歳未満)。
Théâtre des Champs-Elysées :
15 av.Montaigne 8e 01.4952.5050
M° Alma Marceau
Théâtre des Champs-Elysées
Adresse : 15 av.Montaigne 8e, ParisTEL : 01.4952.5050