美食の祭典「ティスト・オブ・パリス」が華々しく幕を開けた。アラン・デュカス、ギィ・サヴォワ、フレデリック・アントンら、フランス料理界の重鎮、小林圭、手島竜司ら注目を浴びている日本人のシェフふたりを含む17人が、オープニング式典に勢ぞろいした。
グランパレに、これら一流シェフ率いるレストランがそれぞれ出張厨房を構え、前菜6~8ユーロ、メイン10~12ユーロ程度で来訪者に料理を提供するという、4日間のイベント。第一回の昨年は、1万6千人が訪れ、今年は2万5千人の来場が見込まれている。初めて参加する手島竜司シェフ(パリ16区のレストランPages)は、約8000食を用意。燻したブリのスープ、宮崎県の尾崎牛を備長炭で焼いたものなどをメニューに据えた。「このイベントは大規模なので、参加するかしないかチームで相談しました、私の店は24席で小さいので。でも、いい経験になるだろうと思って決めました。参加できて光栄です」と、会場の一角で行われるThéâtre des Chefs(料理トーク・ショー)にゲスト出演する前に語った。
会場にはキャビア、ワイン、ジャム、チーズなど生産者のブースがあり、食材を買うこともできるほか、無料の料理教室も開かれる。初日の晩から、グランパレの外には入場を待つ人々の数十メートルの列。パリジャンの食への好奇心とパワー、情熱がひしひしと伝わってくるイベントだ。(集)
入場券予約、各レストランのメニューと値段http://paris.tastefestivals.com/で。
パスは4種類。
●Pass Découverte : 昼15 € / 夜18 € 入場料のみ。飲食のクレジットは0 €。会場内でBANQUEと書かれたカウンターでクレジットをチャージする。
●Pass Gourmet : 45 € (売切れ)
●Pass Premium : 138 € 飲食45 € 分。ほかVIP入口・ラウンジ利用、シャンパンなどのサービスほか。
●Pass Hospitality : 300 € ウェルカムプレゼント、VIP入口・ラウンジ利用、「ホスピタリティー・クラブ」アクセス、特別メニューのテーブル、シェフとの話し、など。