ハイチはどうして貧しいのか? 〜 フランス植民地支配の消えない爪痕。 2022-05-30 フランスの出来事 0 ル・モンド紙電子版5月23日付で、「フランスはどのようにして旧植民地ハイチに賠償金を払わせたか?」と題した記事が掲載された。ニューヨーク・タイムズ紙の記者が調査し、20日付同紙に掲載した記事をまとめたもので、フランスやアメリカがハイチを食い物にした、一般にはあまり知られていない [...]
第75回カンヌ映画祭だより⑤ 〜 最高賞パルム・ドール発表、そして映画祭閉幕。 2022-05-29 舞台・映画 0カンヌ映画祭 スウェーデン人リューベン・オストルンドに2度目の最高賞。 昨年に比べコロナ禍は影を薄め、かなり通常開催の雰囲気に戻った第75回カンヌ映画祭が、5月28日晩に閉幕。パルムドール(最高賞)はスウェーデンの鬼才、リューベン・オストルンドの風刺コメディ『Triangle of Sadn [...]
第75回カンヌ映画祭だより➃ 〜 今年の日本人監督の活躍。 2022-05-28 舞台・映画 0カンヌ映画祭 気がつくとカンヌ映画祭もゴール間近。筆者もくたびれたぼろ雑巾のようになってきましたが、終わってしまうのもまた寂しいものです。 今年のカンヌも日本人監督の活躍がありました。まずはカンヌの申し子の是枝裕和監督。ソン・ガンホ主演の『ベイビー・ブローカー』でコンペ部門に参加しています。 [...]
グルノーブル市の〈ブルキニ論争〉、つづく。 2022-05-26 フランスの出来事フランスを知る 0 2016年に起きたブルキニを巡る議論が再燃している。今月(5月)16日、グルノーブル市議会で可決された市営プールでの「ブルキニ」着用を、25日、グルノーブル行政裁判所が「ライシテの原則に抵触する」と無効にした。ブルキニを認めるグルノーブル市長と、内務相の意向を受けて反対の立場を [...]
第75回 カンヌ映画祭だより➂ ー 映画祭、表のスター・裏のスター(トム・クルーズのマスタークラスへ)。 2022-05-25 舞台・映画イベント 0カンヌ映画祭 国際映画祭にはスターが必要です。今年のスターNo.1は、なんといってもトム・クルーズ!『トップガン』から36年ぶりとなる続編『トップガン ー マーヴェリック』の公開に合わせ、南仏の地に降り立ちました。前回カンヌに参加したのが『遥かなる大地へ』ですから、こちらも30年ぶり。カンヌ [...]
『Frère et Sœur』デプレシャン新作 は「憎悪」を凝視。 2022-05-24 舞台・映画 0カンヌ映画祭 第75回カンヌ映画祭のコンペ部門に登場したアルノー・デプレシャン最新作。昨年はプレミア部門で『Tromperie』を出品しており、カンヌは二年連続の参加だ。今回もデプレシャン組の有名俳優が出演。マリオン・コティヤールが俳優である姉のアリス、メルヴィル・プポーが詩人で元教師の弟 [...]
スティーヴ・マッカレー報道写真展。 2022-05-23 展覧会 0日曜営業 Le Monde de Steve McCurry スティーヴ・マッカレー(1950-)の写真は、誰もが一度は見たことがあるだろう。緑の目を大きく見開いたアフガニスタンの少女の肖像で有名な、アメリカ人報道写真家だ。40年間におよぶ活動で撮影されたもののうち代表作を含む150点を [...]
ボルヌ内閣の顔ぶれ、やっと発表。 2022-05-22 ニュース・社会問題ニュース 0 ボルヌ首相が率いる新内閣が5月20日に発表された。マクロン大統領再選からボルヌ首相任命まで3週間、さらに組閣まで5日間と、かなりの時間を要した組閣だ。 最も注目された人事は、教育相に任命されたパプ・エンディアエ氏。国立移民歴史博物館館長で米国黒人史とマイノリティを専門とする歴 [...]
Arno 追悼 – 最後のアルバム「Vivre」を聴く。 2022-05-20 音楽 0 4月23日、ベルギーの北海に面した港町、オーステンド* に生まれ育った歌手アルノが亡くなった。72歳だった。その訃報から数日後、オヴニー紙に、通ならではのシャンソン記事を連載していた(南)さんから「2000年以降の最も好きなシャンソン歌手の一人だった。彼はとりわけステージが素晴 [...]
第75回 カンヌ映画祭だより② 『カメラを止めるな!』仏リメイクで幕開け。 2022-05-19 舞台・映画イベント 0カンヌ映画祭 2022年カンヌ映画祭の開幕作品は、上田慎一郎監督の『カメラを止めるな!』のリメイク作品『Coupez!(カット!)』が選ばれました。監督はアカデミー賞の作品賞に輝いた『アーティスト』で知られるミシェル・アザナヴィシウス監督。これまでカンヌの開幕作品は、いわゆる「にぎやかし」的 [...]