10月から11月にかけてシャンソンやフレンチポップスの歌手たちが、ノエル目当てか新アルバムを出す。
ラップの売れっ子だったソプラノも、もうすぐ40歳。前作の 『L’Everest』はソウルやライの影響を受けた本格的な歌が大ヒット。新作『Phoenix』 ① も、『La Voisine』などで、泣き節が得意なジャレスマの曲と相まって切ない人生のシーンをロマンたっぷりに表現。またヒットしそう。
そしてノルウェン・ルロワの『Folk』② 。第2回スター・アカデミーで優勝してデビューして以来、フレンチポップス界に欠かせない実力派。このアルバムでは主に70年代のイジュラン、コーエン、カブレルなどのバラードを歌っている。ギターや弦楽器中心のバックから、伸びがよく透明感のある美しい声が浮かび上がる。 ディック・アネガルンの曲『Sacré géranium』が楽しいが、ぼくがプレゼントしたいのは2012年に出た、出身地ブルターニュの民謡や船乗り歌を熱唱している 『Bretonne』!(真)