パリ北東部と隣接する町パンタンの市長が、「今年一年、パンタン市 Pantinは、Pantin-e パンティーヌ市と女性形にします」と言ったことが話題になった。
同市のベルトラン・ケルヌ市長(社会党)は、市民に向けた年賀ビデオ(文末にビデオ)で「今年は、男女同権と女性への暴力根絶への決意とともに、みなさまに新年のご挨拶をいたします。パンタンは、この1年間パンティーヌと名乗ります。語尾に「e」をつけることで女性形にするのです。
この数年間で、ある程度の改善はみられたものの未だに女性の賃金は低く、また、女性が就かない職種があったり、公共の場における活躍を受け入れない男性がいることなどを、今一度問いかけ、認識してもらいたいのです」と語った。
これは象徴的なものにすぎない。表記が変わるのは運河沿いの「Pantin」と並べられた文字のみ(冒頭の写真)で、その他に、行政資料の表記、ロゴ、町の看板を変えるなどはしない。
当然、保守派の政治家や、新聞ル・フィガロなどは「愚行」と「男女平等は言葉上の問題ではない、具体的な行動を示すべき」と批判、「地名は文法的に女性化できるのか?」を論じた。それに対しケルヌ市長は「具体的なアクションは行なっている。プレスがそれを報じないだけ」とする。
ケルン市長はまた「これは様々な男女平等実現へ向けての第一歩にすぎない」。パンタン市政の方針も、全国メディアによりフランス全国に報じられることとなった。(六)
オヴニーは2022年に、どんどん面白くなるパンタンの町を特集。
☞パリの隣町、パンタン散策に出かけよう(地図付き)
https://ovninavi.com/balade-a-pantin/
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