ルイ13世の死後、ルイ14世の宰相になったイタリア生まれのマザランが、故国のオペラをフランスに導入し、それまでの宮廷バレエとイタリアオペラの混合からフランスオペラが生まれた。パリ・オペラ座創立350年を記念し、フランス国立図書館が所蔵する手稿、版画などの作品、当時の貴重な衣装、衣装のデザイン画、立体的な舞台装置模型、楽譜など、130点を展示。
初めて上演されたフランス・オペラは、詩人ピエール・ペランと作曲家ロベール・カンベールによる『牧歌/ La Pastorale d’Issy』(1659)だが楽譜は現存せず、楽譜がある最古のオペラは同じくこの2人による『ポモーヌ』(1671)。パリ・オペラ誕生は、ルイ14世とマザランが、ペランに音楽アカデミーの設立と、オペラ興行独占権を与えた1669年6月とされる。
16世紀末からオペラが上演されていたイタリアと、それを模範として自国なりのオペラを確立していったフランスの間の、優劣をめぐる論争や、相互の影響など、オペラをめぐる複雑な歴史をたどる。
Bibliothèque-musée de l'Opéra-Palais Garnier
Adresse : 8 rue Scribe, 75009 Paris , FranceTEL : +33(0)1 53 79 59 59
URL : www.bnf.fr/fr/agenda/un-air-ditalie
入口はScribe通りとAuber通りの角。10h-17h。14/10€。