Nicolas de Staël en Provence
プロヴァンスのニコラ・ド・スタール

Nicolas de Staël, Paysage de Provence, 1953, © Adagp, Paris, 2018,© Museo Thyssen-Bornemisza, Madrid © Museo Thyssen-Bornemisza, Madrid

9月23日(日)まで
 《プロヴァンスのニコラ・ド・スタール》は、この秋、見逃せない展覧会のひとつ。
抽象と具象のあいだを行くニコラ・ド・スタール(1914-55)は、1953-54年のプロヴァンス滞在時、晩年のゴッホのように多作だった。数々のスタール展の中でも出色の作品選択。イタリアや南仏の風景が光を放っている。
無休。14 € /10 € (7-17歳、学生、求職者など)/ 7歳未満無料 。

 

Hôtel de Caumont :

庭園と、コーモン館。

 展示会場のコーモン館は、エクス・アン・プロヴァンスの旧市街、かつて貴族階級が住んだマザラン地区にある。17世紀にマザラン大司教(ルイ14世の実質的宰相だったジュール・マザラン枢機卿の弟)によって整理された区画であることからこう呼ばれている。

館を建てたのはフランソワ・ロラン=ド=レオヴィル侯爵。1715年エクス会計監査院の副院長の地位にふさわしい自邸を建てようと、王室付き建築家のロベール・ド・コットに設計を依頼し、1745年に完成。しかし家は経済的困難に陥り、1758年にはマルセイユの船主で銀行家のフランソワ・ド・ブリュニーに売り渡す。 ブリュニー家の息子はマルセイユ絵画アカデミー会員、植物研究家でもあり、館には芸術作品が集まり、晩餐が開かれた。

音楽サロン(左)と、ポーリーヌの部屋(右)。

 しかし彼は革命によってエクスを追われルーアンで死に、館はコーモン侯爵と結婚していた妹・ポリーヌの手に渡る。第二次大戦中はレジスタンスの基地となった時期を経て、1964年、館の修復をした上で、エクス市に売却し国立ダンス・音楽院に。2010年に歴史的建造物を管理し、文化施設としての経営などを行う会社Culturespacesが買収。修復工事などを施し、アートセンターとして2015年にオープンした。

パリからの行き方:
 エクス・アン・プロヴァンスの鉄道の駅はふたつある。国鉄 TGV d’Aix-en-Provence 駅はTGVの駅で、町から18kmほど(パリ⇆エクスはTGVで3時間ほど)。そこから町へはバスやタクシーで町まで行くことになるが時間的には早い。いっぽう、パリからマルセイユ(Marseille-St-Charles TER)まで行けば、そこで在来線に乗り換えることができる。在来線の駅、Ter Aix-en-Provence Centre-ville 駅から展覧会場コーモン館までは徒歩5分の距離。長距離バスはパリから最低11間ほどかかる。

 


Hôtel de Caumont

Adresse : 3 rue Joseph Cabassol, 13100 Aix-en-Provence
TEL : 04 42 20 70 01
URL : www.caumont-centredart.com
10h-18h、9月いっぱいは19hまで。金曜は20h30まで。