6月24日(月)20h
20世紀後半から活躍したピアニスト、マルタ・アルゲリッチ、ダニエル・バレンボイム、ブルーノ・レオナルド・ゲルバーは、いずれもアルゼンチン出身で、ヴィンチェンツォ・スカラムッツァという名教師に師事した。現在55歳で最高のピアニストの一人に数えられるネルソン・ゲルナーもアルゼンチン生まれだ。2010年にリリースされたショパン集で、当代一のショパン弾きという名声を得た。誇張や表面的な興奮を追うことなく、心からにじみでてくる平静な優しさや暖かみがあり、自分の音にたえず耳を傾けながらの隅々までコントロールがきいたタッチから生まれる、ピアノの表情の豊かさは類がない。
今回のパリ公演は、まずシューマンの『ダヴィッド同盟舞曲集』。シューマンの曲でも、上に述べたようなゲルナーの美質は少しも変わらない。ぜひシューマンの『交響的練習曲』を弾いているビデオをみてほしい(下)。次いで最近リリースされて話題になったリスト集(写真)にもおさめられている、しみじみとした名曲『ペトラルカのソネット104番』、『ハンガリ―狂詩曲6番』など。まだ空席があるようなので、早めに予約してくださいね。(真)
6月24日(月)20h。(55€、75€)
Théâtre des Champs-Elysées
Adresse : 15 av.Montaigne, 75008 Paris , FranceTEL : 01 49 52 50 50
アクセス : Alma Marceau
URL : https://www.theatrechampselysees.fr/