13日20h ラ・ヴィレットのジャズフェスティバルで、決して聴き逃せないのがムラトゥ・アスタトゥケ。といっても知らない人が多いかもしれない。ジャームッシュ監督の 『ブロークン・フラワーズ』で、謎の手紙の書き手を求めて旅する主人公 (ビル・マーレイ)が車を運転していると決まって流れてくるのが、エチオピアのミュージシャン、アスタトゥケの『Yèkèrmo Sèw』や『Gubèlyé』だ。一度聴くと、柔らかなノリの、どこか演歌を思わせる少々アンニュイなメロディーが頭の中で渦を巻きはじめる。
Ethiopiquesシリーズ (Buda Musique) は、今年になって30枚目が出たが、その中の最重要アルバムの一つが『Ethio Jazz & Musique instrumentale』。アスタトゥケの1969年から1974年にかけての録音を集めたもので、前述の2曲も入っている。エチオピアの伝統音楽とジャズやラテンが溶け合った幽玄なサウンド! アスタトゥケはヴァイブラフォンや打楽器を演奏し、今回は、息の合ったヨーロッパのミュージシャンたちが共演する。(真)
13日20h。 25€/32€/40€。
Philharmonie de Paris
Adresse : 211 av.Jean-Jaurès, 75019 Parisアクセス : M°Porte de Pantin
URL : www.jazzalavillette.com