3月12日(月)
東日本大震災から5日間の、混迷の首相官邸を描いた佐藤太監督のフィクション映画『太陽の蓋』(2016年)上映会。当日は、菅直人氏とプロデューサーの橘民義氏が来場し、上映後にディスカッション。菅氏はその後、仏国民議会、欧州議会などの講演が予定されている。12日の上映は18hから。
映画は、福島第一原発の真相を追う新聞記者を中心に、当時の菅直人政権の官邸内、福島や東京で暮らす人々を描いたフィクション映画。しかしシナリオは、当時実際に官邸取材をしていた記者や、政権を担っていた菅直人氏ほか閣僚、被災地の人々に取材をし、当時の関係者による報告書や資料を調べて書かれている。
映画に登場する菅内閣の閣僚は、全員実名で登場。原発の事故が起こってから、科学者も想定外の状況に判断を誤り、政治家や官邸の誰にもどうすることもできない事態に陥った経緯を刻々と、できる限り事実に近く描き出し、被災地や東京で戸惑う人々たちに起こる出来事をフィクションで交えて構成された。
事故後の緊迫する官邸で取材に奔走する記者・鍋島役に北村 有起哉、その記者の妻で東京に暮らし、限られた事故に関する情報のなかで子どもを守るために苦悩する真奈美役を、中村ゆりが演じる。菅直人の役をベテラン三田村邦彦、そして、当時の内閣官房長官、枝野幸男役を菅原大吉が演じるのが、現実感、未曾有の事故が起こり対処を迫られた極度の緊迫感を感じさせる演技だ。
要予約 https://www.parnassiens.com/evenements/
7 Parnassiens
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