6日19日 20h
39歳になるベルトラン・シャマユーは、ぼくにとっては数多くのクラシックのピアニストの中でも一番聴きたい音楽家だ。 2010年に出たセザール・フランク集『前奏曲、コラールとフーガ』でとりこになった。
この作品、当時の名ピアニストでもあったサン・サーンスが 「体裁が悪く弾きにくい」と言ったらしいが、シャマユーの演奏を聴いてもらいたいものだ。前奏曲のおおらかな歌い方、コラールの沈んだ美しさ…感動的な傑作になっている。
数年前、ラヴェルだけを弾くコンサートに行ったが、透明感ある柔らかなタッチ、絶妙なタイミング、ラヴェルの万華鏡のような小宇宙に酔うことができた。
次の公演は難曲が並ぶ。シューマンの『花の曲』、『蝶々』など小品からなる『謝肉祭』。ラヴェルの『鏡』では、『海原の小舟』や『道化師の朝の歌』などでシャマユーの本領が発揮されるだろう。他にサン・サーンスの 『エチュード』や『マズルカ』。10-75€。(真)
Théâtre des Champs Elysées
Adresse : 15 av. Montaigne, 75008 ParisTEL : 01.4952.5050
アクセス : M°Alma Marceau