なにかと物価の高いパリ。コスパのいいランチに巡り会うと、まだまだ捨てたもんじゃないなと胸をなでおろす。タパスとカクテルの専門店が16€のランチを提供していると聞いて訪れてみたら、各種ランチは飲み物込みと聞いてびっくり。日頃「安くておいしいお店教えて~」と聞いてくる友人を誘って再度訪れた。
昼のセットメニューは3種。バスクの食材を一皿に盛り合わせた〈プラト・コンビナド〉と、好みのものを4種選べるピンチョスの2つは16€。スペインオムレツのセットなら12€(カニ、チキン、チョリゾの3種)。最初に訪れた時にピンチョスを試していたので、今回はプラト・コンビナドにした。飲み物は、自家製レモネード、アイスティ、自家製サングリア、グラスワインのうち、サングリアを選んだ。
バスク風ラタトゥイユ、豚肉の鉄板焼き、フライドポテト、目玉焼き4品盛り合わせは、素朴な田舎風料理とあって栄養のバランスもいい感じ。2~5€の追加料で、豚肉をイベリコ豚の希少な部位プルマやメルルーサ、またはタコに変更することも可能だ。
ところでピンチョスとは、スペイン料理の一種で、串や楊枝に刺した一口サイズの軽食のことなのだが、この店では、複数の素材をその場で調理して出してくれるので満足度もたっぷり。10種あるピンチョスのうち、特におすすめのバスク風クロックムッシュを例にとると、イベリコハムとバスクのチーズ、オッソイラティにパプリカのコンフィを挟んだトーストにウズラ卵の目玉焼き付きという具合。
夜ならイベリコハムの盛り合わせやトルティーリャをワインでつまむのも悪くなさそう。デザートには熱々のチョコレートにつけて食べるチュロス(8€)を試したい。(里)
La Noceria
Adresse : 58 rue d'Aboukir, 75002 Paris , FranceTEL : 01.5340. 8167
アクセス : M° Sentier / Bourse
URL : https://www.instagram.com/lanoceria
火~土12h-2h 日月 12h-0h 無休 (昼のセットメニュ3種は6日から再開)