“発明博物館”で、発明コンクール写真展。

(左から)プロペラ式自転車。可動式キャビン。ペダル自動車。Keystone-France/Gamma-Rapho

Exposition photographique “Le concours Lépine”

1901年に始まった「レピーヌ発明コンクール」は、ボールペン、野菜ピューレを作る道具「ムリネット」、コンタクトレンズ、スチームアイロンなど、数多くの日常必需品を世に送り出してきたフランスきっての発明コンクール。知名度もメディアの注目度も高く、毎年500点ほどの応募がある。創設者はパリの警視総監ルイ・レピーヌ(1846-1933)。発明者や開発した企業が特許を取得し、類似品やコピーから法律的に保護されるよう始めたものだ。

このコンクールの写真展が、パリ工芸技術博物館で開かれている。1930年代から60年代の写真は、あっと驚く(または笑いを誘う)発明品を見てやろうとやって来た観衆がひしめく会場の雰囲気、生真面目な顔で長年の開発の成果を発表する人たちの表情を捉えている。

発明は大人だけのものではない。2016年に参加したクレマン君は当時13歳。祖父がブドウ畑で腰をまげて作業するのが辛そうだと、ブドウの苗を植えたり抜いたりする機械を9歳の時に思いつき、地元の国立科学研究所の協力を得て開発した機械を携えコンクールに参加した。

ウチの子も発明家にと期待を膨らませる親も?

パリ工芸技術博物館は、この写真展に最もふさわしい場所だろう。1794年にアンリ・グレゴワールによって創設された国立工芸院の博物館には「文明の利器」約8万点が集められている、いわば「発明博物館」だからだ。ブレーズ・パスカルが開発した計算機(1642)や、革命前に王妃マリー=アントワネットのために作られたからくり人形など開館以前の発明品もある。同館の目玉ともいえる 「フーコーの振り子」は、1851年にレオン・フーコーが地球が自転していることを実証するために使ったものと同じだが、玉の部分を真鍮ではなく鉄にした、1855年万博用に作られたもの。毎日、12時と17時にデモンストレーションがある。

人間の英知が詰まった博物館で「発明の楽しさ」に触れられるパリの子どもはラッキーだ。うらやましくて仕方ない。(六)

フーコーの振り子。毎日2回デモンストレーション。© Musée des arts et métiers-Cnam/photo Philippe Hurlin

博物館入口で、自由の女神がお出迎え。


Musée des Arts et Métiers

Adresse : 60 rue Réaumur, 75003 Paris , France
アクセス : M°Arts et métiers
写真展はCentre de documentation隣のギャラリー。10月13日まで。月休、火〜日10h-18h(木 – 21h30)8/5.5€ *Concours Lépineそのものは、毎年開催される Foire de Parisの一角に会場が設けられる。

 

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