我食す、ゆえに我あり。親子で「食」を考えよう。

企画展にちなんだ味覚アトリエ (6歳から対象)に参加した子どもたち。甘味、酸味、塩味、苦味、
そして最近はフランス語にもなっているUMAMI (うま味)の5つを体験!

Exposition “Je mange donc je suis”

人類の進化に関する多彩な資料が並ぶパリの人類博物館で、食にまつわる企画展がはじまった。《Je mange donc je suis》のタイトルは17世紀フランスの哲学者デカルト(館内の常設展にて、その頭蓋骨を眺められます)の言葉「我思う、ゆえに我あり」のもじり。総面積650㎡、3つのエリアで構成される大規模な展示へ子どもと一緒に出かけてみました。

まず最初、口の中を連想させる赤い空間のテーマは「人体と食物」。旧石器時代の化石から食の歴史を振り返りつつ、最新の視聴覚メディアで味覚の成り立ちを分析。さらに、国や宗教によって異なる食のタブー(牛・豚・馬、食べる?食べない?)、性別や体型によって生じる食へのプレッシャー(男らしい・女らしい体、太る・痩せるための食事)を再認識。わたしたちの食欲はこんなにも思考に左右されているのか、と驚かされる。

続いて、食と芸術・政治の密接な関係に迫る「食文化」と題されたエリアには、世界各国の食卓がずらり。日本のちゃぶ台と箸、アメリカのデスクランチ、南アルジェリアのティーセレモニー、インドネシアの屋台…。なるほど、それぞれの食べる作法を見つめると、家族や集団、社会のアイデンティティが食によっていかに形成されているかが浮かび上がってくる。

そして最後の締めくくりは、いま全人類が向き合うべき課題「食料の生産と消費」。大量生産によって増え続ける環境負荷、農薬残留や加工食品によって失われつつある安全性の解決策は? 肉と魚・野菜・飲料水の今後は? 昆虫・人工肉・サプリメントに代表される未来食とは? 子どもも大人も、どんなふうに食べて生きていきたいか、あらためて考えるきっかけになるはず。入館料+5€で参加できるガイド付き見学や各種アトリエもお見逃しなく。(裕)

一年中食べれるようになったトマトも、じつは環境に負担大。フランスでは、冬季、温室栽培によるBIO野菜の販売が禁止される予定。

20㎡を超す大型ジオラマスクリーンでは、手元の動物ボタンを押すと「世界の食のタブー」について解説が始まる。

大量の肉や野菜、水のペットボトルなどが並ぶ巨大なスーパーマーケットをイメージした展示で、食料問題を提起。


Musée de l'Homme

Adresse : 17 Place du Trocadéro, 75016 Paris
TEL : 01.4405.7272
URL : http://www.museedelhomme.fr/fr/programme/expositions-galerie-lhomme/je-mange-je-suis-3970
11h-19h、火休。入館料:企画展 「Je mange donc je suis」 (2020年6月1日まで)&常設展 3〜25歳 9€、 26歳以上 12€

 

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