大気汚染を緩和させるため、先週導入されたばかりのCrit’Airステッカー。パリ首都圏とリヨン、リヨン近郊ヴィラルバンヌで「大気汚染」警告が出されており、きょう朝8時から夜8時まで、このステッカーによる乗り入れ規制が実施される。
パリ首都圏では、ステッカー6段階のうち、緑、1、2、3、4は乗り入れ可能。グレーのレベル「5」と、ステッカーが与えられない「Non classée」の車両は乗り入れ禁止。違反が見つかると、車種により68〜135ユーロの罰金が科せられる。いっぽうリヨンでは、奇数のナンバープレートと、偶数でも緑、1、2、3のステッカーの車両が乗り入れ可能となっている(わかりにくい!)。罰金は22ユーロ。
メトロ・バスは、今までは「大気汚染」の日は無料だったが、今日からは有料になる。イル・ド・フランス首都圏は、一律パッケージ料金で3.8€。イル・ド・フランス交通組合は、昨年6日間の大気汚染で交通網を無料にした損失額の合計が2300万ユーロにのぼり、今年、大気汚染の日が20日あったとすると、損失額は8000万ユーロになると算出し、有料化に踏み切った。
人の呼吸器系に沈着し健康に影響を及ぼす、粒子状物質PM10の濃度が80μg/m³(マイクログラム毎立方メートル)になると大気汚染の警告が出るが、50μg/m³が2日続く場合も「大気汚染」警告が発せられ、通行規制が行われる。(美)