Pahud-Pinnock-Manson “Bach”
現在最高のフルート奏者はときかれたら、半数以上が「エマニュエル・パユ」と答えるにちがいない。ミシェル・デボストやオーレル・ニコレのもとで研鑽をつんだパユ、今年で53歳になる。1993年からベルリン・フィルハーモニーの首席フルートをつとめるかたわら、ヴィヴァルディやテレマン、モーツアルトの協奏曲、ドビュッシーやフォーレの室内楽など、録音活動も活発だ。そしてバッハも彼にとって重要なレパートリーだ。
ぼくが愛聴しているのは『Bach』(写真)と題されたバッハ集だ。澄んだ空を吹き抜けて舞い上がっていくようなフルートが聴かれる。このジャンルの最高傑作、無伴奏パルティータでのアルマンドやブーレも名演だけれど、管弦楽組曲2番のバディヌリーの生き生き軽やかなフレージング!
ほかに名ハープシコード奏者トレヴァー・ピノックと共演したフルートソナタ全曲集*も素晴らしい。今回のコンサートでは、この二人によるバッハのロ短調のソナタなど4曲のほかに、チェロ奏者、ジョナタン・マンソンがバッハの無伴奏チェロ組曲第1番を演奏する。(真)
Théâtre des Champs-Elysées
Adresse : 15 av. Montaigne , 75008 Paris , FranceTEL : 01 49 52 50 50
アクセス : M° Alma Marceau
URL : https://www.theatrechampselysees.fr/saison-2022-2023/concerts-du-dimanche-matin/emmanuel-pahud-trevor-pinnock-jonathan-manson
1月22日 11hすべて自由席で。35€/15€(26歳未満) / 無料(9歳未満)。