プライベートシェフの新しい挑戦。
パリ8区の「ドミニク・ブシェ」(閉店)はフランスでの初めての研修先だった。その後、他のレストランでも働いたが戻ってこないかと言われ、結局12年間シェフを務めた。ドミニクさんからは「フランス料理をゼロからたたきこんでもらいました。フォンドヴォーのとり方から、ソースの作り方から…」。
独立して1年。今はプライベートシェフとして活動し、コンサルタント業務も行う。読者には、YouTubeチャンネル「masacomic」のファンも多いだろう。原口さんが(本人は画面に出ないが)フランス料理のレシピを基本からソースの作り方まで、家庭でもできるように解説するチャンネルだ。テーブルセッティング、調理、撮影からビデオ編集までを家のキッチンでひとりでこなすが、背景に映り込むアパルトマンや食器もパリ情緒にあふれていて、とてもすてきだ!
今月「La Poissonnerie Viot × Chef Masayoshi」の期間限定レストランが始まる。マルシェ・サン・ジェルマンで魚屋を営むヴィオさんとのプロジェクト。ヴィオさんは環境への配慮から、主にフランスの海で獲れた魚を扱い、店頭の陳列で氷を使わない独自の冷蔵システム「Viot System」や魚の熟成庫を開発したり、魚をおいしく食べるための情報をビデオにまとめYoutubeで発信している。
原口さんは、「コラボレーションは初めてなのでドキドキしています。ロスを減らすことに興味があるので、フランスではふだん使わない部分、たとえばマグロの頭、居酒屋で食べるようなハマチの頭などもとりいれながら、『こんなにおいしいんだ』と気づいてくれたら嬉しい」 。
新しいことに挑戦し、活動のグラウンドを広げるふたりの企画。「レストランはクリエーションの場だから、商業的な面だけに流されずに、楽しいことをしたい。色々な人と出会って、いろいろな経験をしたい」。
火〜木は、マルシェ内Viotさんのお店でのディナーとなるので、毎回限定8席。予約はお早めに。(六)
La Poissonnerie Viot x Chef Masayoshi (6/1~8/14)
Poissonnerie Viot (Marché Saint-Germain内): 6 rue Lobineau 6e
M°Mabillon / St-Germain-des-Prés
※ 火水木は90€の〈おまかせコース〉のみ(ワインは別)。
18h-0h(サービスは18hからと21hからの2回)。
※ 金土はIzakayaスタイル。一皿15€-25€。
予約:https://63a17e-f5.myshopify.com/
ヴィオさんのビデオ。「サーモンはなぜオレンジ色?」
La Poissonnerie Viot (Marché Saint-Germain内)
Adresse : 6 rue Lobineau 6e , 75006 Paris , Franceアクセス : M°Mabillon / St-Germain-des-Prés