本年度カンヌ映画祭の傾向を体現するアニメ。 « Persepolis » 2007-07-01 舞台・映画 0 カンヌ映画祭では約30年ごとにアニメのビッグウェーブがくる。1947年は『ダンボ』のグランプリ、1973年は『ファンタスティック・プラネット』の特別賞、そして今年が『Persepolis』の審査員特別賞。古代イランの大帝国の都を名に冠した本作は、マルジャン・サトラピの人気バンド [...]
Tehilim 2007-06-15 舞台・映画 0 マルセイユ生まれ、ニューヨークに渡り処女作品『The Shade』など長編3作を発表、そしてイスラエルに渡り『Avanim』とこの作品を発表したラファエル・ナジャリは、ユダヤ人監督の中で今一番注目に値するといっていい。 本作品は、エルサレムに生きる一家の家長が突然失踪したこ [...]
乱雑に散らかった感じが魅力になってしまう。 « Boxes » 2007-06-01 舞台・映画 0 ジェーン・バーキンはお好き? 永遠に抜けない英語訛の仏語での止まらないお喋り、こちらが面食らうほどあけすけに私生活を語り、いつも変わらぬパンツ&Vネックのセーターor白シャツ姿はカジュアルな着こなしの極意、そして年季の入ったバーキン・バックの中に溢れかえる私物、道行く人が声をか [...]
Tres bien, merci 2007-05-15 舞台・映画 0 なんだか気分がむしゃくしゃする一日、というのは誰にでもあるけれど、そこへ悪運が重なって警察の厄介になり、挙げ句の果てには精神病院に入れられてしまうという悪運に憑かれた男とその妻が主人公。個人の力ではどうにもならない社会の矛盾、その矛盾にあらがうことをためらう個人の矛盾が描かれる。 [...]
おばあちゃんが一肌脱ぐ。 « Irina Palm » 2007-05-01 舞台・映画 0 マリアンヌ・フェイスフルといえば、60年後半のロンドン・ロック・シーンのミューズ。キース・リチャーズ&ミック・ジャガーがプレゼントした『アズ・ティアーズ・ゴー・バイ』の澄んだ歌声、そしてアラン・ドロンと共演した『あの胸にもう一度』で素肌に黒い皮ジャンをまといハーレーダヴィッドソ [...]
Serge Toubiana シネマテーク館長 「この辺りは快適でモダン。緑豊かで…」 2007-05-01 舞台・映画 0インタビュー 「この辺りを一言でいうなら快適でモダン。緑豊かで家族連れも安心して過ごせる地区」と語るのは、セルジュ・トゥビアナさん。一昨年、トロカデロのシャイヨー宮から、ベルシーへ移転したシネマテークの館長である。セーヌ河岸のこの周辺には、ミッテラン国立図書館、レストランやカフェの並ぶベルシー [...]
Sur les cordes 2007-04-15 舞台・映画 0 ボクシングファンでもない私がこの作品に惹かれたのは、監督マガリ・リシャール=セラノ自身が元ボクサーだったから。監督の自伝部分が多く、20歳の主人公は複雑な家庭環境、家庭よりもボクシングを優先してきた父親に育てられた自分を省みる。 顔をめちゃめちゃに叩かれるにはもったいないほどの [...]
ドキュメンタリー映画は豊か。 想田和弘監督『選挙』他 2007-04-01 舞台・映画 0 事実は小説よりも奇なりというが、最近、世界的にドキュメンタリー映画の人気が高い。下手なフィクション映画より余程面白く、多くのことを我々に問いかけてくれるからだろう。先日ポンピドゥー・センターで開かれていたドキュメンタリー映画祭〈Cinema du Reel〉で上映された『選挙』 [...]
Les Temoins 2007-03-15 舞台・映画 0 2004年の『Le Temps qui change』以来久々のアンドレ・テシネの新作は、1980年代前半のパリを舞台に、ちょうどこの時期世間を脅かし始めたエイズをとりまく男女を描く。タイトルの「証人たち」とは? 親しい友の死を看取ったこと? それともこの時代に生き残った人間だ [...]
リアリズムはもうたくさん。 »Mon fils a moi « 2007-03-01 舞台・映画 0 マーシァル・フージュロン監督『私の息子 Mon fils a moi』は、昨年のサンセバスチャン映画祭で伏兵的に出現してグランプリと主演女優賞をかっさらった。 フランスでも、特に日本でも理由不明の家庭内暴力による惨劇の報道が後を絶たないが、この作品はそういった事件の裏側=内情 [...]