〈lapin ウサギ〉は、ガロア時代から食用になり、人に可愛がれる動物でもある。可愛い子供や恋人を〈Mon lapin〉〈Mon petit lapin〉(ぼくのうさちゃん)と呼び、〈propre comme un lapin〉(ウサギのように清潔)、〈courir comme un lapin〉(ウサギのように疾走す...
これは18世紀ヴォルテールの時代に使い出された表現で、状況・相手次第で判断が変わること。例えば、路上で同じ位置に駐車違反しているのに、1台の持ち主には罰金が安く、もう1台には高額の罰金が科せられ、差をつけられた運転手は〈Deux poids deux mesures〉といって 不平等の罰金に対して怒る。被告が求刑より重...
キュロットは18世紀の貴族男性のひざまで来る半ズボンのこと。〈Porter la culotte〉は当然、男が実権をにぎることで、例外的に〈Chez lui, c’est sa femme qui porte la culotte〉(彼は妻の尻に敷かれている)となる。形容詞〈Être culotté/e〉と〈Avoir...
16世紀の伝承信仰の中に、動物などにかまれたら、その動物の毛を焼いて、その灰を傷痕につけると直るといわれた。やられたらやり返すの論理から来ている。Depuis qu'il a pris un mois de congé maladie, il a repris du poil de la bête)「1カ月の病欠後、彼...
食べるための〈assiette皿〉が食習慣に入る以前の16世紀頃までは、〈assiette〉は動詞〈asseoir座る〉からきた「騎座」を意味していたので「安定した座り、精神的安定」を意味するようになった。〈Je ne suis pas dans mon assiette aujourd'hui〉「今日は気分が良くない...
〈crémaillère〉の語源はギリシア語の〈kremastêr〉で「吊るす」を意味し、炉に鍋を吊るすための自在鍵のこと。〈Pendre la crémaillère〉「炉に自在鉤を吊るす」とは、引越し祝いもかねて友人・知人らを招いて新居を披露するためのパーティーを開くこと。この表現は昔からあり、実際には1694年ア...
〈Je suis dans les chouxキャベツ〉「窮地にある」、〈Bande de cornichons! ピクルス!〉「バカな奴ら!」、〈Je n'ai plus un radisラディッシュ〉「びた一文持っていない」、〈Il a la bananeバナナのように口を開けて大笑いし〉「幸せいっぱい」、〈I...
1560年カトリーヌ・メディシス時代にリスボンの仏大使ジャン・ニコがフランスに持ち帰った薬草が〈l’herbe à Nicot〉(ニコ・ハーブ)と呼ばれ、「ニコチン」という名称が生まれた。19世紀初頭から〈tabacタバコ〉は多義語として活躍。19世紀の漁業界で「激しい嵐」のことを〈un coup de tabac〉と...