Société Albertiniのガラスタイル 2019-06-26 MADE IN FRANCE 0連載コラム タイル、モザイク、ステンドグラスなどインテリア建材としてのガラスには様々な種類があるが、手作りガラスは大量生産品にはない独特の風合いがあり、人気が高まっている。1925年にパリ郊外モンティニー・レ・コルメイユで創業したアルベルティーニ社は、こうした手作りガラスを昔からの製法で作り [...]
ルソーの静かな食卓 〈5〉 2019-06-09 ルソーの静かな食卓 0連載コラム カトリック教徒になったルソーは、1730年の夏、散策に出かけたサヴォワの村ラ・ヴァレ・ド・トーヌで、知り合いの女性ふたりと忘れられない一日を過ごした。自叙伝『告白』(1770年)に、その甘酸っぱいような日のことが長々と綴られている。 「わたしたちは農家の台所で食事をした。(中略) [...]
中世から続く職業訓練制度 「コンパニョナージュ」 2019-06-01 フランスの文化 0特集記事 旅しながら、職能をみがく コンパニョナージュ。 「コンパニョン」という言葉を始めて聞いたのは、パリの手作りブーツ屋Clairvoyを取材したときだ。「うちはコンパニョンから人材を採用している。優秀だから」と言われ、「えっ、コンパニョンって何ですか?」と尋ねると、教育 [...]
CBG-Mignotの鉛の兵隊 2019-05-24 MADE IN FRANCE 0連載コラム 鉛の兵隊は欧米で19世紀から20世紀前半まで男の子の玩具の定番だった。主に独、仏、英で製造され、70〜80代以上のフランス人男性はナポレオン軍や第1次大戦の兵隊フィギュアで遊んだ思い出のある人が多いそうだ。第2次大戦後はプラスチック製に取って代わられ、80年代には鉛の玩具が欧州 [...]
ルソーの静かな食卓 〈4〉 2019-05-14 ルソーの静かな食卓 0連載コラム 経済的な理由からカトリックへの改宗を決めたルソーが牧師から紹介されたのが、6歳年上のヴァラン夫人だった。世話係としてルソーの目の前に現れた、美しい目をした優美な女性。まるで女神のような彼女に言われるまま、1728年春、16歳に満たないルソーはサヴォワの首都トリノに向かった。そし [...]
Meccanoの組み立て玩具 2019-04-15 MADE IN FRANCE 0読者プレゼント連載コラム (こちらのプレゼント応募受付けは終了しました。) 組み立てる玩具といえば、フランスでは昔ながらの積み木や「カプラ」、「レゴ」、マグネットを使ったものなどが人気だが、中年以上の男性がノスタルジックに思い出すのは、金属製の本格的な組み立て玩具「メカノ」だそうだ。国内にはマニアのクラブ [...]
ルソーの静かな食卓 〈3〉 2019-04-09 ルソーの静かな食卓 0連載コラム 近代の思想家たちに影響を与える作品を残したルソーは、アカデミックな環境とは程遠い環境で育っている。まともに学校に行くこともないまま、13歳の若さで職人の世界に弟子入り。師弟愛などかけらもなく、教育を与えるどころか、弟子に暴力をふるうような親方から逃れるためにルソーが考えたのは、 [...]
オヴニー 40歳の社会見学。 2019-04-01 フランスの文化 0特集記事 ノルマンディーの印刷所へ。 親愛なる読者の方々、広告・アノンスをお出し下さる方々、頼もしい寄稿者、様々な人たちのおかげで、オヴニーは今年、創刊40周年を迎えることができました。 この機会に、普段はスタッフも見られれない舞台裏、とはいえ新聞づくりのひ [...]
PRIEUR-SPORTSのフェンシング用具 2019-03-20 MADE IN FRANCE 0連載コラム 欧州中世の騎士の剣技を起源とするフェンシングとフランスの関係は深い。欧州各国・地方によってルールがまちまちだったのを、1913年パリに設立された国際フェンシング連盟(FIE)が競技のルールを統一し、スポーツとしてのフェンシングが始まった。そのため、フェンシングの競技用語はフラン [...]
ルソーの静かな食卓 〈2〉 2019-03-08 ルソーの静かな食卓 0連載コラム 18世紀に活躍した哲学者ルソーは、自らがもっとも重要な著書としていた『エミール』(1762年)で、「節制と労働、この二つこそ人間にとっての本当の医者だ。労働は食欲を増し、節制はそれが過度になるのをふせぐ」(今野一雄訳)と書いた。飽食にまみれた現代人には耳が痛いこんな一節を書いた [...]