ルソーの静かな食卓 〈2〉 2019-03-08 ルソーの静かな食卓 0連載コラム 18世紀に活躍した哲学者ルソーは、自らがもっとも重要な著書としていた『エミール』(1762年)で、「節制と労働、この二つこそ人間にとっての本当の医者だ。労働は食欲を増し、節制はそれが過度になるのをふせぐ」(今野一雄訳)と書いた。飽食にまみれた現代人には耳が痛いこんな一節を書いた [...]
パリ市内の路上生活者 2019-03-08 数字でみるフランス 0 2月7日「 連帯の夜 Nuit de la solidarité 」にパリ市が市民団体の協力を得て行った調査によると、パリ市内の路上生活者SDFは3622人で、昨年の調査の3035人を大きく上回った。 [...]
反ユダヤ主義の風潮がフランスで高まっている? 2019-03-04 ニュース 0 フランスで反ユダヤ主義台頭の危惧が高まっている。「黄色いベスト」運動の一部の人の言動や、2006年に拷問死したユダヤ人、イラン・ハリミさんを偲んで植樹された木が切られたり、シモーヌ・ヴェイユの肖像画やユダヤ人墓地の墓石に鉤十字が落書きされるなどの犯罪が2月中旬に相次いだ。 黄 [...]
2019年、セザール賞。 2019-03-03 フランスの出来事 0映画 2月23日、フランスの映画賞「セザール賞」で、グザヴィエ・ルグラン監督の長編処女作『Jusqu’à la garde/ジュリアン』が最優秀作品賞、女優賞(レア・ドリュッケール)、脚本賞、編集賞の4賞を獲得した。同作品は離婚後の養育権を巡る夫婦・親子関係の亀裂を描いてい [...]
仏人IS幹部、死亡か? 2019-03-02 フランスの出来事 0 2/21 イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の仏人幹部ファビアン・クラン(41)が欧米-アラブ国際協力部隊の攻撃によって20日頃に死亡し、弟のジャン=ミシェル(38)は重傷を負ったと、複数の仏紙が報じた。 パルリ軍事相は可能性を認めつつ、事実は確認されていないとした。兄弟 [...]
スタニスラオ・レプリ – 前兆のヴィジョン 2019-03-02 アート 0 Stanislao Lepri - Visions prémonitoires シュルレアリスムの画家、スタニスラオ・レプリ(1905-80)の展覧会は珍しいので、会期は残り少ないが、ぜひ紹介したい。 イタリアの貴族の出身で、画家になる前は外交官だった。1942 [...]
みんなで作って食べる喜び。 2019-03-01 チーズを選ぶ 0特集記事 家の近くにオープンしたチーズ屋さんで、チーズ作りの講座が受けられると聞いて行ってみた。参加者は、定年退職後の田舎生活で自分でチーズを作りたいという人、家でやってみたが失敗して習いに来たカップル、チーズ屋さんで働く人など10人ほど。 2時間半でモッツァレラ、プチ・ヴァッシュ、バタ [...]
UBSに罰金37億ユーロ 2019-03-01 フランスの出来事 0 2/20 パリ軽罪裁判所は2004~12年にフランス人納税者の脱税の手助けをしたとして、スイスUBS銀行に37億ユーロの罰金を言い渡した。 組織立った脱税システムを構築し、重大な不正を犯したと判断され、フランス史上最高の罰金額となった。仏国家への損害賠償として8億ユーロの支払い [...]
ベナラ氏、勾留。一週間後に釈放。 2019-03-01 フランスの出来事 0 2/19 元大統領府職員のアレクサンドル・ベナラ、ヴァンサン・クラーズ両氏は、ロシア富豪警護契約疑惑などに関して、司法監視下での接触禁止命令に違反、および証拠を隠滅した疑いがあるとして勾留された。ふたりとも一週間後に釈放された。 メディアパートの録音内容(本紙868号)から予審 [...]
オゾン監督映画、上映に 2019-02-28 フランスの出来事 0 2/18 パリ大審裁判所は、神父の性暴行を取り上げたフランソワ・オゾン監督の『Grâce à Dieu』の上映延期の訴えを退けた。映画は20日に封切られた。 推定無罪の原則を理由に訴えていたのは映画で実名で扱われたベルナール・プレナ神父。裁判長は神父の裁判日は未定なため、長期の [...]