こんな本をプレゼント。 2002-12-15 本 0 ● Daniel Lindenberg『Le rappel a l’ordre : enquete sur les nouveaux reactionnaires』 11月始めからフランス知識人の間に論争を巻き起こしているこのパンフレットは、現代フランスにおける [...]
創造の出発点は「肉体」そのものだ。 Matthew Barney展 2002-12-01 アート 0 アメリカ人マチュー・バーニー(1967-)の5本のフィルムシリーズ “Cremaster Cycle” が、パリ市近代美術館で上映されている。 彼の創造の出発点は「肉体」そのものだ。それは学生時代にプロの陸上選手として肉体の限界に挑戦してきた経験が原点 [...]
(南)が推薦する11月のシャンソン。 2002-12-01 シャンソン 0 ★★★Cap au Nord 美しいボーカルを聞かせる美女マリ・ノルマンと、節足動物のような姿でいろいろな楽器と道具を駆使するジャン=ルイ・カポロッシの異色二人組、カプ・オ・ノールが評判。「ブールジュの春」に出演したり、ブレル賞などに輝いた彼らの実績が人気を証明している。 ク [...]
ゴンクール賞2002。 Pascal Quignard《Les Ombres errantes, Dernier royaume I》 2002-11-15 本 0 百周年を来年度に控え、今年「は」(審査員代表によると)小説というジャンルや売上げなど「には」とらわれず、一つのエクリチュールと一人の作家が賞されたとされる今年度のゴンクール賞。今年「も」、大手出版社の間での売上げ目当てでしかないという扱われ方はもちろん、討論を巻き起こしたゴンク [...]
自宅開放ギャラリーの草分け的存在だ。 2002-11-01 アート 0インタビュー 毎年春夏、パリでは期間限定でアーティストが自作発表のためアトリエを一般開放するイベントが地区ごとに開かれる。一方、普段から自宅をギャラリーにしているアーティストやキューレーターはまだまだ少数派だ。在仏12年になる桃谷恵里子さんは、そんなパリにおける自宅開放型ギャラリーの草分け的存 [...]
奇妙な女たち。 Constantin GUYS《Fleurs du Mal》 2002-11-01 アート 0 コンスタンタン・ギース(1802-92)の生誕200年を記念して、デッサンや水彩画およそ130点の代表作がロマンチック美術館に展示されている。 1863年、ボードレールはギースについて「現代社会の画家」と評する記事をフィガロ誌に寄せ、絶賛した。この評は、現在もギースを理解しよ [...]
(南)が推薦する11月のシャンソン。 2002-11-01 シャンソン 0 生涯、愛と孤独を歌ってきた孤高の歌手、バルバラ没後5周年を記念し、2人の新進歌手が彼女のオマージュを競う。 ★★★★Mathieu Rosaz 長身でハンサムなマチュー・ロザスが、初期の代表作『ゲッティンゲン』ほか、バルバラが華麗なる変身を遂げた70年以降のロマンチシズムに溢 [...]
愛の感覚。 Faire l’amour 2002-10-15 本 0 デザイナーのマリーは、彼女の作品の発表会のために、恋人「語り手」と一緒に日本に行く。別れるために。発表会を開催するスタッフを除いて、登場人物はこの二人と、京都の伝統的日本家屋に住み、大学で講師を勤め、食後にはウイスキーを飲むベルナールだけのこの小説。お話を一言でまとめれば、如何 [...]
(南)が推薦する10月のシャンソン。 2002-10-01 シャンソン 0 ★★★Karim Kacel 故ムルージをはじめ、今日の大物歌手ジュリエットやディケースなど、マグレブ系歌手の中にはシャンソンの伝統を受け継ぐ優れた歌手がいて頼もしい。大きな鼻が特徴のカリム・カセルもその一人。新アルバム “Rien que pour toiR [...]
Amour ! Amour ! et Amour ! 愛の溢れる秋の新刊シーズン。 2002-09-15 本 0 663作の小説(フランス文学442)、572冊のノンフィクションが出版される2002年の新刊シーズン。この記録的な数の本の中から数冊をセレクション。 テーマは愛だ! まずは、日本でもお馴染みの二人の作家の新作。日本でも愛読者は多いだろうから、タイトルを日本語に訳すだけに紹介 [...]