“San Quentin jazz Band” サンクエンティン刑務所内のジャズバンド。 2008-05-15 本 0 サンフランシスコにあるサンクエンティン刑務所。今は亡きジョニー・キャッシュが1969年にここで歌ってライブ盤を出したことは有名だが、毎週ジャズバンドが演奏していたことを知っている人は少ないだろう。 1957年に、進歩的な思想のフレッド・ディクソンがここの所長になり、音楽、演劇、 [...]
彼女が語らない無意識の部分。 “Louise Bourgeois” 2008-05-01 アート 0 長いあいだ封印されていた家族の過去の出来事やタブーを直視することで、身体的、心理的な傷を癒す療法がある。ポンピドゥ・センターで開催中のルイーズ・ブルジョワ(1911-)の回顧展を見ると、彼女が美術を通してそれを行っていることがわかる。全編が私小説であり、過去との葛藤だ。アート・ [...]
Art Spiegleman “Breakdowns” 2008-05-01 本 0 アート・スピーゲルマンは、ポーランド系ユダヤ人の両親がホロコーストから生き残った歴史をコミックスで表現した『マウス Maus』を、1986年に第1巻、1991年に第2巻と刊行。BD界に衝撃を与え、1992年にはピューリッツァー賞を受賞している。 『マウス』以前、彼がアンダーグラ [...]
タブーのないアートは楽しい。 Gelitin “La Louvre-Paris” 2008-04-01 アート 0 オーストリアの4人の男性作家(アリ・ヤンカ、ウォルフガング・ガントナー、トビアス・ウルバン、フロリアン・ライター)による創造集団〈ゼリチン(以前の名称はゼラチン)〉の展覧会は、知る人ぞ知るの、今春の一大美術イベントだ。作品数は3000点以上。 展覧会用のポスターは、彼らが作った [...]
Art dans la Cité:『レインボー・プラネット』 2008-04-01 アート 0 1999年創立の協会〈Art dans la Cité〉はEU諸国の病院に各国のアーティストを招待し、病院での作品展示や患者とのワークショップなどの活動を広めている。 昨年はフランスのアーティスト、レオポルデーヌ・ルーが四国の徳島国立病院に招待された。今年は日本人 [...]
子供を見る目がいい。 “Alexandre Charpentier (1856-1909)” 2008-03-01 アート 0 Linette Aman-Jean, 1908 Paris, musée d’Orsay; © Photo RMN, Hervé Lewandowski オルセー美術館: 4月13日迄。9h30-18h、木21h45迄。月休。 G [...]
想像力が刺激される。”Eija-Liisa Ahtila” 2008-02-01 アート 0 ジュ・ド・ポーム。月休。3月30日迄。 G A L E R I E: Alain Blondel 共同経営者3人と1971年に作った近代美術の画廊が消滅後、それを引き継ぐ形で、ブロンデル氏が1978年に創立した。1967年の出会い以来、タマラ・ド・レンピッカが死ぬまで彼女を紹介 [...]
ノエルにプレゼントしたい料理の本 2007-12-15 本ノルマンディーの作家と食 他 0 ●Alain Mordelet “La Coquille Saint-Jacques” クリスマスから正月にかけてのごちそうに欠かせない食材が、620号のレシピで もとりあげたホタテ貝。この一冊は、ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』をはじめとし、西欧文 [...]
自然への崇敬が伝わってくる。 “Ferdinand Hodler” 2007-12-01 アート 0 オルセー美術館 9h30-18h 木~21h45。月休。2月3日迄。 G A L E R I E: Downtown 20世紀の建築家がデザインした家具を専門に扱うギャラリーだ。 オーナーのフランソワ・ラファヌール氏は、30年前、バイクの事故にあった時に手に入った賠償金を元に [...]
感動したのは前半だけ。 ” Steichen, une epopee photographique” 2007-11-01 アート 0 一人の美術家の作品を長年にわたって見ていくと、実験や模索を重ねていた初期のほうが、どんな方向に行くかわからない大きな可能性を秘めていて、有名になったその後の作品よりずっと面白いことがある。エドワード・スタイケン展を見たときの印象も、まさにそうだった。 ルクセンブルク生まれのア [...]