自然への崇敬が伝わってくる。 “Ferdinand Hodler”

オルセー美術館
9h30-18h 木~21h45。月休。2月3日迄。


G A L E R I E: Downtown
 20世紀の建築家がデザインした家具を専門に扱うギャラリーだ。
 オーナーのフランソワ・ラファヌール氏は、30年前、バイクの事故にあった時に手に入った賠償金を元に、大学生活を辞め、クリニャンクールの蚤の市に場所を買い、家具を売り始めた。ある時ジャン・プルヴェの椅子が出た。プルヴェの家具は大学都市にあるとわかって、大学都市の建物の改装の時に家具を買い取った。その時から建築家作の家具とのつきあいが始まった。プルヴェとシャルロット・ペリアンがメインの作家だ。
 フランスにとどまらず、日系アメリカ人のジョージ・ナカシマや在英イスラエル人のロン・アラッドなど、世界中の建築家の家具を扱う。
 「知的で、美と実用を兼ね備えるという哲学がある作家、ペリヨンとプルヴェに近い人たち」で、好みに合う作家を選んでいる。
 新設の別館では、本館の家具と雰囲気の違うものを展示する。12月末までは、在英ドイツ人作家トム・フェヒトの写真展だ。現実と非現実の狭間を漂う完璧な写真で、今月のおすすめの一つ。(羽)
33 rue de Seine 6e
別館:22 rue Visconti 6e
galeriedowntown.com
カルチエ財団で、個性のまったく異なる米韓2人の作家の個展を同時開催。
●Robert Adams “On the Edge”
 1937年生まれのアメリカ人写真家の、フランス初の個展。無謀に伐採されたアメリカ西部の森林跡の風景と太平洋の写真の連作。一見誰でも撮れるような写真だが、まとめて見ると確固としたスタイルに貫かれているのがわかる。150点。過去の写真集40点も展示され、作家の全貌がつかめる。
●Lee Bul “On Every New Shadow”

 ブルーノ・タウトの作品からインスピレーションを得た韓国人美術家、イ・ブル(1964-)のインスタレーション12点。クリスタル、金属、グラスファイバーを使った作品が、床面に反射して夢幻的な美しさを醸し出す。
両展覧会とも1月27日迄(月休)。
Fondation Cartier : 26 bd Raspail 14e

●Alfred Kubin (1877-1959)

 ボッシュやゴヤの流れを汲み、夢と妄想が錯綜する作風で知られたオーストリアの素描家兼作家。グロテスクな生き物たちが空想の世界でうごめく。カンディンスキーとともに、前衛芸術グループ〈青騎士〉の創立者の一人でもある。150点。1月13日迄(月休)。
パリ市近代美術館 :
11 av. Président Wilson 16e

●Alexeï Vassiliev

 フランスに移住した1993年から、独学で写真を追求し始めた在仏ロシア人作家の写真展。背景に溶けたぼかした人物像から、魂の動きが見えるかのよう。12月16日迄。 
Maison des arts Châtillon
http://maisondesarts.ville-chatillon.fr