移動すること。 Déplacements 2003-08-01 アート 0 今日、ひと・モノ・情報が絶えまなく世界を移動する事実は、空間と時間にたいする人間の知覚に大きな変化を及ぼしている。そのことに焦点をあてた展覧会が、ローランス・ボッセとハンス・ウルリッヒ・オブリストのキュレーションで企画された。 展覧会のタイトルは、イタリアの著述家クラウディオ [...]
「日々、自分との闘いです」 2003-07-01 アート 0インタビュー 現在、個展『A Table!』*が開催中のイラストレーター、島本美知子さんを訪れた。島本さんといえば、『わたし、お料理大好き』(文化出版)、『パリ・日々 の味—ワインとチーズと・・・etc』(マガジンハウス)などの著書、フランス版〈エル〉、〈マリ・クレール〉、〈マダム・フィガロ [...]
ヤノマミ:森の精。 “Yanomami, l’esprit de la foret” 展 2003-07-01 アート 0 ヤノマミ(ブラジル・アマゾンに住む少数原住民)は実際、滅亡の危機に瀕している。アマゾンの森の激しい伐採、金採掘者による森の破壊、水銀汚染など。北側による戦争と不公正が世界をおおい尽くすような今日において、滅び行くかも知れないヤノマミの生きざまは、物質生活に溺れそうな私たち北側の [...]
決定的瞬間。 Henri Cartier-Bresson展 2003-06-01 アート 0 今年95歳、写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンの回顧展がミッテラン国立図書館で開催されている。約250点の写真と、彼が生きた時代とその軌跡を伝える資料が多く展示され、ひとりの人間としての”カルティエ=ブレッソン” が浮かび上がる。 1908年、裕福な [...]
夢幻の博物図鑑。Thomas Brummett展 2003-05-01 アート 0 ヨーロッパで初のアメリカ人写真家ト−マス・ブルーメット(1955-)の作品展。”Desart series”(2002)、”Rethinking the Natural”(2002)、”Diatom ser [...]
理論家としてのマグリット Rene Magritte回顧展 2003-03-01 アート 0 シュルレアリストのルネ・マグリット(1898-1967)を、現代芸術の概念をもたらした理論家として焦点を当て、1925年から1967年までの絵画、コラージュ、オブジェなど約100点を展示。 1920年代ブリュッセルでアヴァンギャルド・アーティストだったマグリットは、デ・キリコ [...]
現代文明の必然としての災害。 “Ce qui arrive”展 2003-02-01 アート 0 事故や災害が起こるのは偶然なのか?哲学者であり、都市計画家のポール・ヴィリリオは、これらが単なる偶然の結果としてでなく、特に20世紀から猛烈な速さで発達してしまった現代文明と引き換えに、今日に生きる人々が持たされた重い必然として意識すべきだと、このエキスポジションを企画した。カ [...]
創造の出発点は「肉体」そのものだ。 Matthew Barney展 2002-12-01 アート 0 アメリカ人マチュー・バーニー(1967-)の5本のフィルムシリーズ “Cremaster Cycle” が、パリ市近代美術館で上映されている。 彼の創造の出発点は「肉体」そのものだ。それは学生時代にプロの陸上選手として肉体の限界に挑戦してきた経験が原点 [...]
自宅開放ギャラリーの草分け的存在だ。 2002-11-01 アート 0インタビュー 毎年春夏、パリでは期間限定でアーティストが自作発表のためアトリエを一般開放するイベントが地区ごとに開かれる。一方、普段から自宅をギャラリーにしているアーティストやキューレーターはまだまだ少数派だ。在仏12年になる桃谷恵里子さんは、そんなパリにおける自宅開放型ギャラリーの草分け的存 [...]
奇妙な女たち。 Constantin GUYS《Fleurs du Mal》 2002-11-01 アート 0 コンスタンタン・ギース(1802-92)の生誕200年を記念して、デッサンや水彩画およそ130点の代表作がロマンチック美術館に展示されている。 1863年、ボードレールはギースについて「現代社会の画家」と評する記事をフィガロ誌に寄せ、絶賛した。この評は、現在もギースを理解しよ [...]