日本語を好きになってほしい。 2005-11-15 パリの子育て・親育て 0連載コラム 海外で子育てをする親にとって、言葉は大きな関心事の一つだ。先輩パパ・ママの中には、子供にあえて日本語を教えないという潔い人や、反対に日仏英のトリリンガルにしようと目論む志の高い人もいる。私の場合は、子供に母国語で話しかけることが気持ちの上で自然だったため、誕生以来そうしてきた。 [...]
託児所が見つかった。 2005-10-15 パリの子育て・親育て 0連載コラム 市役所管轄の家族局(Direction de la Famille)で託児所の申請をする。選択肢としては、公の場所で大勢の幼児を預かる共同託児所(creche collective)と、妊産婦・幼児保護局(PMI)が認可した保育士が、自宅で少数の子供を預かる個人託児(crech [...]
託児所はかわいそう? 2005-09-15 パリの子育て・親育て 0連載コラム 映画やテレビで見る限り子守りは楽そうな仕事だ。赤ちゃんはベッドで寝ているか、ママが読書している横で一人遊びしていたりする。だがそんなイメージは虚像だった。娘と一緒だと自分のことはできない。読書なんて論外だ。後追い期にあるミラは、私の足にコアラのようにぴったりくっつき離れない。自 [...]
入院生活が始まった。 2005-07-15 パリの子育て・親育て 0連載コラム 高熱から突然意識を失い、病院に運び込まれたミラ。検査の結果は尿路感染症という病気で、入院が必要だという。案内された個室の中央には、高い柵付きのステンレス製幼児用ベッドがあった。どこか動物園の檻を連想させる。いつも私と添い寝しているミラは、このベッドではきっと寝られまい。看護婦に [...]
娘と消防署の救助車に乗った。 2005-06-15 パリの子育て・親育て 0連載コラム 引っ越しが済み、所狭しと積まれた段ボールがすっかり消えたころである。ある朝、ミラが40度近い熱があるのに気がついた。ちょうど午前中にPMIで定期検診があるので、一緒に医者に診てもらうことにする。医者は診察後、「単なる風邪からくる熱ですから、心配しないで」とだけ言い、熱冷ましの処 [...]
子供が生まれたし、治安が良いところへ。 2005-05-15 パリの子育て・親育て 0連載コラム 私たちの住まいはメトロ13号線ブロシャン駅近く。商店が多く便利だが、夜は目つきの悪い人たちが路上で群がっていることもある。子供もいることだし、そろそろ治安が良いところへ移りたい。 そこでジルは友人、知人にアパートの情報を募り始めた。一方私は不動産屋をまわり始めたが、子供連れで [...]
お出かけは辛いよ。 2005-04-15 パリの子育て・親育て 0連載コラム 職人芸に感動、ロシアのアニメ作品。 ●La Nounou 3 ”nounou” は幼児語で「ばあや」を意味する。ばあやと大の仲良しの男の子の生活が、ばあやが家に招き入れた捨て犬によってくつがえされる。男の子はありとあらゆる手を使ってこの捨て犬を追い払おう [...]
手ごわいリハビリ。 2005-03-15 パリの子育て・親育て 0連載コラム 「従兄弟たち」の舞台にみんな大笑い。 ●Les Cousins 一族が運営するフラテリーニやブグリオンヌのような大きなサーカス団で働く人々は、どこかで血縁や縁故があり互いを「Cousin(従兄弟)」と呼びあうという。サーカスの修業を積んだルネ、ジュロ、ロロ3人が、「Les co [...]
ミラを連れて里帰り。 2005-02-15 パリの子育て・親育て 0連載コラム 体の「汚~い」が主役のエキスポへ。 ●Crad’expo 昨年末からパリのメトロで、少女が鼻に指を入れてニヤッと笑う写真に虚を突かれた人も多いのでは。これは現在ラ・ヴィレットの科学産業博物館で開催の “Crad’expo” のポス [...]
困った時のPMI頼み。 2005-01-15 パリの子育て・親育て 0連載コラム 赤ちゃんは日々進化する。髪の毛はふわふわ、まつげや爪はたちまちま伸びていく。顔つきもサル科からヒト科へようやくヴァージョンアップしてきた。 ふとクファンの中にいる娘をのぞき込むと、私を見てふにゃっと笑った。俗にいう「生理的微笑」なのかもしれないが、私にはミラの初めての人間的な笑 [...]