ハイチはどうして貧しいのか? 〜 フランス植民地支配の消えない爪痕。 2022-05-30 フランスの出来事 0 ル・モンド紙電子版5月23日付で、「フランスはどのようにして旧植民地ハイチに賠償金を払わせたか?」と題した記事が掲載された。ニューヨーク・タイムズ紙の記者が調査し、20日付同紙に掲載した記事をまとめたもので、フランスやアメリカがハイチを食い物にした、一般にはあまり知られていない [...]
グルノーブル市の〈ブルキニ論争〉、つづく。 2022-05-26 フランスを知るフランスの出来事 0 2016年に起きたブルキニを巡る議論が再燃している。今月(5月)16日、グルノーブル市議会で可決された市営プールでの「ブルキニ」着用を、25日、グルノーブル行政裁判所が「ライシテの原則に抵触する」と無効にした。ブルキニを認めるグルノーブル市長と、内務相の意向を受けて反対の立場を [...]
極右イデオロギーの蔓延と、フランス民主主義の危機。 2022-04-26 フランスの出来事 0 大統領への権力集中を進めたマクロン政権のもとで、フランスの民主主義は後退した。それを表わす現象として、極右イデオロギーの蔓延・一般化がある。日本の「ネトウヨ」と同様、フランスでもネット上で差別発言やヘイトスピーチが交わされる「ファッショ領域 fachosphère」が以前から活 [...]
日本人留学生殺害裁判で、セペタ被告に禁固28年。 2022-04-14 フランスの出来事 0 ドゥ―県の重罪院は4月12日、2016年に日本人女子学生を殺害したとして、チリ人のニコラス・セペダ被告(31)に禁固28年の判決を言い渡した。求刑は終身刑だった。 事件は2016年12月にさかのぼる。交換留学制度でブザンソン大学に同年秋から在籍していた筑波大学生、黒崎愛海さん [...]
【大統領戦2022】選挙フェイクポスターアルバム。 2022-04-10 フランスの出来事 0大統領選2022 選挙運動も盛り上がらないまま、とうとう今日は第一回投票。今年は選挙運動も公式ポスターの掲示も遅く、公式キャンペーンが始まった日でもまだ貼られていない場所が多かった。そんななか掲示場に貼られる〈なんちゃってポスター〉を集めました。 2022年 フランス大統領選挙 https:// [...]
俳優ドパルデュー、プーチン非難でロシア国籍剥奪か。 2022-04-02 フランスの出来事 0 3月31日、シャンゼリゼ劇場から届いたメールは、俳優ジェラール・ドパルデューの声明だった。同劇場では4月1日から3日の3晩、「ドパルデュー、バルバラを歌う」コンサートが予定されている。 「私は、ドストイエフスキー、トルストイ、ゴーゴル、パステルナック… 彼らが巧み [...]
この春は、Hana-mi(花見)と Roten-buro(露天風呂)。 2022-04-01 フランスの出来事 0 日本ブームとピクニック人気があいまってか、ここ数年で「Hana-mi」もフランスにずいぶん浸透した感がある。hana-miの語をよく見かけるようになったし、昨年は全国紙もHana-miスポットを特集していた。 パリ在住者にとって花見といえば南郊のソー公園。典雅なシャトーがある [...]
20分でわかる、2022年フランス大統領選挙。 2022-04-01 フランスの出来事 0特集記事 ロシアのウクライナ侵攻に話題をさらわれ、今回の大統領選挙は盛り上がりがいま一つ。マクロン大統領がテレビ討論会に参加しないと決めたため、メディアでの候補者の激突激論も少ない。燃料や農産物の値上がりによる購買力低下、エネルギー問題、国防・集団防衛などウクライナ戦争の影響を反映した争 [...]
建築家の坂茂氏、パリ市の体育館にウクライナ難民施設を設営。 2022-03-24 フランスの出来事 0 フランスでもポンピドゥ・メッス館、ラ・セーヌ・ミュージカル(音楽堂)などの設計で知られる建築家、坂茂氏が、パリの体育館内にウクライナ難民のための避難所を整備した。 坂氏は、紙管で枠を組み、そこに布をかけて間仕切をつくる「紙管ユニットシステム」で、日本の被災地をはじめ世界各地で [...]
小さな畑か、五輪プールか。 2022-03-15 フランスの出来事 0 《3月15日号表紙の話題》 収穫した巨大カボチャを抱えるカルロスさん、隣の畑のマリーさんとセルジュさん。オーベルヴィリエ市にあるJardin ouvrier*での光景です。 「労働者の庭」の名のとおり、もとは19世紀、労働者が家族と畑仕事をしながら余暇を過ごせるように設けられ [...]