11月24日、マクロン大統領が明らかにしたコロナ感染対策における規制緩和の大まかな日程に加えて26日、閣僚が会見で詳細を発表した。ボルヌ労働相とカステックス首相は、企業と若者支援について、以下のことを明らかにした。
●企業支援の強化
・政府の決定により休業を余儀なくされた企業・商店はすべて、毎月最高1万ユーロまでの補償金または前年同月の売上の20%の補償金を受けられる。
・休業しないまでも売上が2019年の半分以下になった企業(ホテル、観光、イベント関係など)は、19年の売上の15~20%を連帯基金から受給できる。
●不安定労働者への支援金
季節労働者、断続的労働者など不安定労働者で、2019年に通常年間労働時間の60%就労したが2020年は失業手当受給に十分な就労ができなかった人は11月~2月の4ヶ月間、月900ユーロの特別支援金を受給できる。
●若者支援策
・学業から落ちこぼれた学生については、地域圏大学厚生事業センター(Crous)通して週10時間程度の学生用アルバイトを今後4か月間、2万件用意する。
・高等教育機関を卒業しても就職先が見つからない若者については、職業安定所(Pôle emploi)や管理職雇用協会 (Apec)の助言を得られ、就職先が見つかるまで月額500ユーロまでの支援金。その他の仕事探しが困難な若者も、地方自治体の「1Jeune 1 solution(若者一人に解決策ひとつ)」サービスで就職支援を受けられ、月額約500ユーロの支援金を受給できる。
・Coursの予算を倍増して、生活が不安定な学生の住居費・食費を援助。
ほか
●自動車学校/不動産訪問/図書館(11月28日から)
11月28日から自動車学校が再開される。ただし、技能試験に備えるための運転訓練のみで、学科試験(code)の準備はこれまで通り遠隔で。不動産賃貸・売買のための訪問も可能になる。
●クリスマスと年末のバカンス
クリスマスと年末については集まる人数をなるべく制限することが最重要。具体的な指示についてはクリスマス前に発表する。スキー場は今年中に再開するのは難しい。1月以降については関係者と協議中。ただし、12月15日以降はスキー村に行って自然を満喫することは可能(リフト使用は禁止)。海外県・海外領土へは、72時間以内のPCR検査陰性証明が必要。外国旅行は可能だが、行き先国での必要な措置を確認すること。
ヴェラン保健相はまだ第2波は終わっていないとしながらも、1日の感染者数が減少していることから、1日5000人という目標が12月半ば頃には達成できるだろうと前向きな姿勢を示した。カステックス首相は警戒を怠らないよう強く国民に訴えた。