Benjamin Grosvenor
3月17日 11h(自由席)
英国生まれで今年31歳のピアニスト、ベンジャミン・グローヴナー。なにはともあれ、このショパンのバラード第1番をまず聴いてほしい*。どこまでも内省的で繊細で、これ見よがしというよりは謙虚な音楽性の中に、類のない集中力、これまでなかったようなポエジーがある。高度なテクニックで、どんなに早いパッセージを弾いてもどこか余裕がある。大天才といわれたアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの再来といってもおかしくない、とぼくは思う。昨年リリースされたブラームス、シューマン集(写真)も、シューマンの『クライスレリアーナ』やブラームスの『三つの間奏曲作品117』、その美しさに息をのむだけだ。
今回のパリ公演の曲目は、ショパンの上述のバラードに、葬送行進曲付きソナタ第2番、ほかに高度の技量が発揮できるプロコフィエフのソナタ第7番ほか。この日曜の朝の彼のコンサート、聴きのがしたらあとあとまで悔いが残るだろう。(真)
35€/15€(26歳未満) / 無料 (9歳未満)。
Théâtre des Champs-Elysées
Adresse : 15 avenue Montaigne, 75008 Paris , FranceTEL : 01.4952.5050
アクセス : M° Alma Marceau
URL : https://www.theatrechampselysees.fr/saison-2023-2024/concerts-du-dimanche-matin/benjamin-grosvenor-7
35€/15€(26歳未満) / 無料 (9歳未満)。いずれも自由席。