「Dis, quand reviendras-tu, Dis, au moins le sais-tu ねえ、いつもどってくるの、少なくとも、そのつもりなんでしょうね」。1962年リリースのバルバラの曲*で、ジャック・ブレルの 「Ne me quitte pas…」にまけない、切ない恋心にあふれるリフレインが、一度きいたら頭の中をくるくるまわり、忘れられない。
1959年、シャンソン界の新星として認められはじめていたバルバラは、コートジボワールに駐在する外交官ユベール・バレと恋に落ちる。61年、ユベール会いたさに首都アビジャンまで行き、3カ月滞在する。パリにもどってから、バルバラは200通近いラブレターを送るが、パリの舞台を捨てることはできず、ひたすらユベールを待ち続けるのだが……。(真)
「J’ai beau n’aimer que toi, j’ai beau t’aimer d’amour, Si tu ne comprends pas qu’il te faut revenir,Je ferai de nous deux mes plus beaux souvenirs.
あなただけを愛してもむだね、心から愛してもむだなのね。もどらなくてはいけない、ということがわかってもらえないなら、私たちのことをいちばん美しい思い出にするだけだわ (拙訳)」
名曲中の名曲だけに多くの歌手がカバーしているけれど、俳優ジェラール・ドパルデューの絶唱が他を寄せつけない。↓