Au Pied de Fouet:パリは左岸に息づく、昔懐かしの家庭的なお店。

レンズ豆のサラダ(手前左)と砂肝のコンフィのサラダ仕立て(手前右)。

 ネオビストロと呼ばれる類の小洒落たお店が続々と増え、また値段も高騰し続ける昨今のパリ。昔ながらのレストランやビストロは確実に減ってきている。そんな状況のなか、7区という高級なイメージのある立地でありながら、家庭的で、そして今日では珍しい価格設定の貴重なお店が、こちら。

 お昼のセットメニューはないけれど、単品のお値段が目を見張るほど安い。おすすめの前菜はレンズ豆のサラダ(3€)や、砂肝のコンフィのサラダ仕立て(3.4€)など。レンズ豆のサラダにかかっている、野菜の旨味と酸味が感じられるソースが絶妙で、豆の風味に立体感を出している。温かい砂肝のコンフィは噛む必要がないほど柔らかく、ボリュームもなかなかのもの。

 メインの鶏レバーのソテー、自家製ピュレ添え(8.9€)は太鼓判もの。酸味の程よく効いた濃厚な赤ワインソースのおかげで、マイルドなレバーも最後まで飽きることなくいただける。それにしてもこのレバーもまた驚きの量で、付け合せのピュレと合わせて満腹は間違いなし。他にも、定番の牛ステーキ(10.9€)や、この日の日替わりのアンドゥイエット(11.9€)やウサギの背肉のロースト(12.2€)などに舌鼓を打つ常連さんの姿も見られた。

 お腹に余力があるようなら、ブリーやサン・ネクテール、フレッシュなヤギのチーズなどチーズ類を取るか、もしくは、栗のピュレやタルト・タタン、クレーム・カラメルにガトー・ショコラなどのデザート類も欲張ってみたい。いずれも3€からで、すでに満腹だとしても無理をしてしまいそうなプチ・プライスだ。

 こぢんまりした店内を彩る赤いギンガムチェックのテーブルクロス、そして気取りのないサービスに、どこか懐かしさを感じ、素朴な喜びを感じる。味、量、値段の3点どれを取っても満足のこのお店、4区、5区、6区にも店舗あり。(み)


Au Pied de Fouet

Adresse : 45 rue de Babylone, 75007 Paris
TEL : 01.4705.1227
アクセス : M° Vaneau
日休 12h-14h30/19h-23h