水不足がフランス本土に広がり、昨晩からパリとオドセーヌ県、セーヌサン・ドニ県も警戒レベル1(4段階のうち最低レベル)に。昨秋から全国的に雨が少なかったのが春も続き、さらに気温の高さで乾燥。今年3月からすでに、一部で水の使用制限が始まっていた。政府は節水を呼びかけている。
パリ首都圏では先週から4県(エッソンヌ、イヴリーヌ、ヴァル・ドワーズ、セーヌ・マルヌ)でも警戒が始まり、さらに昨晩からパリ、オドセーヌ県、セーヌサン・ドニ県も加えられた(下の地図は警戒前)。これでフランス本土全体が程度の違う警戒下に置かれることになった。
水不足の「警戒レベル1」は使用制限はなく、以下のような注意喚起されている。
・洗車など2次的な水の使用を控える
・道や歩道を水で洗うことを最低限に抑える
・家庭での水の使用量を抑える
・庭などの水やりを制限する、また暑い時間帯に水やりをしない
警戒レベルは4段階
レベル 4 危機警報 : 農業も含む分野で50%またはそれ以上の水使用制限。
水使用は飲料、健康、安全、衛生分野に限る。
レベル 3 警戒強化 : 農業でも半分ほどに使用制限。
洗車、庭、緑地やゴルフ場などでも。
レベル 2 警戒 : 農業でも通常の半分程度まで。
洗車、庭、緑地やゴルフ場などの水やりを時間帯で制限。
レベル 1 注意報 : 節水喚起。