織りと編み…彫刻がパリに次々と現れる時!
ふたりのコレクターが南仏に創設した現代彫刻専門のヴィラ・ダトリス財団。南仏とパリのスペースで定期的に展覧会を催している。現在パリでは、織りと編みを主体にしたテキスタイルアート展を開催中。
今回は、昨夏、南仏で好評を博した展覧会の中から27人の作家による43点を選んだ。招待作家は、植物を編んだタペストリーや石を包んだオブジェを作る作家マリネット・クエコ。素朴さと野生味と生命が感じられる不思議な作品だ。
アメリー・ジャコミニとロラ・セリエスの2人組は映像も手がけるマルチアーテイスト。ふたりは今、女性の島を舞台にした映画を製作中で、撮影に使う織物を会場の中庭に展示している。艶のあるカーボンファイバー製の巨大な作品だ。
ベルリンを拠点に活動する塩田千春の一点は、多くの糸で地球を宙吊りにした作品。気鋭の若手からシェイラ・ヒックスなどの大御所まで見られる、テキスタイルアート愛好家にはたまらない展覧会だ。(羽) 6月29日まで。
Espace Monte-Cristo
Adresse : 9 rue Monte-Cristo, 75020 ParisURL : http://www.villadatris.com/espace-monte-cristo/
水〜土、第1日曜日の14h-18h30 入場無料