ルーアンは、4年前から複数の美術館の常設展会場で現代美術を展示するイベント「ラ・ロンド」を行っている。今年は13人のアーティストが選ばれた。
ルーアン美術館ではインド出身のリナ・バネルジーの「結婚」をテーマにした華やかな、羽、植物、ビーズなどを使った彫刻。陶芸家、ソフィー・デュボスクは、古代博物館の発掘品が並ぶ棚に調和するシンプルな陶器を置いた。美しく意外性があるのは、陶芸美術館のシャルロット・コカン。マシュマロのような色の有機的な形の棒を、19世紀の食卓を再現した常設展のテーブルに置き、甘く虚飾の多いブルジョワの生活を揶揄している。
参加する8館のうち唯一郊外にあるファブリック・デ・サヴォワールでは、ステファノ・ビアンキが雑巾を重ね合わせた美しい作品を写真に撮り、常設の毛織物織機の上に吊るしている。ほとんどが中心街にある。郊外もバスの便が良い。パリから電車で1時間のルーアンで美術散歩を楽しんではどうだろう。(羽)
他館の情報はmusees-rouen-normandie.fr
2019年のLa Rondeは 3月25日(月)まで