この大晦日、パリ・オペラ座バレエ団のエトワール、カール・パケットの引退公演。彼がオペラ座ダンス部門の芸術ディレクターのオレリー・デュポンと、この公演のために選んだ演目は『シンデレラ』。シンデレラ役は、ヴァランティーヌ・コラサンテ。2009年12月31日に共に『くるみ割り人形』を踊ってエトワールに指名された時の相手役でもある。
1976年生まれのカール・パケットは、1987年に10歳でパリ・オペラ座のバレエ学校に入学。94年パリ・オペラ座バレエ団に入団。96年コリフェ、2000年にスジェ、2001年にはプルミエル・ダンスールに昇格した。今年42歳で32年のバレエ人生に終止符を打つ。「ハイレベルのスポーツ選手と同じように、バレエはレベルを保つのは難しい。でも、歳とともに芸術的な成熟というものも加わる。この歳まで踊れることは誇り」とパケット。
シャルル・ペローの童話に、セルゲイ・プロコフィエフが作曲、ルドルフ・ヌレエフ振付による「シンデレラ」は、1920年代のハリウッドが舞台。プリンス役は映画スターで、シンデレラは、映画女優に憧れスターの相手役を得るためにオーディションを受けるという設定だ。
arteは、大晦日/新年公演をガルニエとバスチーユからほぼ生放送。零時頃に、パケットの『シンデレラ』第3幕が放送される。こちらから観られます。(22:23開始放送)
https://www.arte.tv/fr/videos/086745-002-A/350-ans-de-l-opera-de-paris-soiree-de-gala/