イダルゴ=パリ市長は、1月24日、水害に関する緊急会議を招集し、セーヌ河の水位が現在の5.2メートルから今週末には5.8から6.2メートルまで達する可能性があることを発表しました。2016年のセーヌ河増水時(6.1メートル)と同レベルに達します。
2016年の増水時には4日間休館となったルーヴル美術館、現在はイスラム美術展示室のみ(日曜まで)閉鎖。セーヌ沿いにあるオルセー、オランジュリー美術館なども警戒態勢にあり、夜間の開館がなくなったり、子どものためのアトリエが延期になっています。
セーヌ河岸の道路は完全に封鎖。
7駅が閉鎖されているRERのC線は、1月31日(水)まで閉鎖が延長されることに。状況によってはさらに延長の可能性も。閉鎖駅は、Saint-Michel-Notre-Dame駅、 Musée d’Orsay駅、Invalides駅、Pont de l’Alma駅、 Champ de Mars駅、 Avenue du Président Kennedy駅、 Boulainvilliers駅。
地下鉄7番線は、駅によっては浸水のため運行ダイヤに乱れ。
パリを中心とする、イルドフランス地域圏では、停電が400世帯。水道、ガスには特に異常はなし。パリ市は、セーヌ河の増水だけではなく、地下水位も上がっているので、カーヴ、地下駐車場などの浸水にも注意を促しています。
2016年4月1日号に「世紀のセーヌ増水がやってくる?」特集3ページを掲載。水害対策コーナーもあります。どうぞご覧ください。