カンヌ映画祭は基本的にプロ向けの映画祭とはいえ、誰でも楽しめるイベントも多数用意しています。そのひとつが毎年恒例の「Le Cinéma de la Plage浜辺の映画館」。映画祭期間中、砂浜の上に800席のデッキチェアが置かれ、星空のもと、毎晩21h30から誰でも無料で映画が見られます。
今年は、審査委員長に敬意を表し、5/18の夜にペドロ・アルモドバルの『オール・アバウト・マイ・マザー』を上映。他にもジョン・バダムの『サタデー・ナイト・フィーバー』や、アンリ・ヴェルヌイユの『ダンケルク(原題Week-end à Zuydcoote)』などを上映。人気アーティスト「M」の無料ライブも行われ話題を呼びました。
カンヌ映画祭期間中は町の人口が一挙に三倍となり、交通規制もあちこちで敷かれ、不満をためる住民も多いもの。でもカンヌ市はこのようなイベントを積極的に作ったり、住民を公式上映に招待したりすることで、住民の機嫌をとっているところもあります。
ちなみに毎年カンヌは公式バッグを作って、映画マーケットに参加するバイヤーや、ジャーナリストに配っています。でも第70回目の節目の年、カンヌ映画祭のバッグにしては、ちょっとデザインがイマイチかしら。。。(瑞)