ボヘミア出身のヤン・ディスマス・ゼレンカは、バッハと同世代。ドレスデン宮廷付き作曲家として多数の宗教的声楽曲を書いた。最近出たCDの1曲目『Dixit Dominus』はティンパニーやトランペットが入り華やかで、オーケストラと声楽が巧みに絡む。5曲目『Beatus』のソプラノ・ソロは美しく澄み、9曲目『Lauda Jerusalem』のテナーソロはオペラの1シーンのよう ! アダム・ヴィクトラ指揮の合唱・管弦楽団も素晴らしい。(真)
*ゼレンカの晩年の長大なミサ曲は、Frieder Bernius による “Missa votiva” が傑作!