1977年、1月31日に開館したポンピドゥ・センター。開館40年を記念して、2月4日と5日の週末には、パリとフランス北東部メッスのポンピドゥ・センター館内をはじめ、フランス全国40都市で、展覧会、パフォーマンス、コンサートなど、さまざなな催しが予定されている。
年間およそ340万人が訪れるポンピドゥ・センターは、来訪者数ではルーブル(885万人)、ヴェルサイユ宮殿(770万人)、オルセー(350万人)に次ぐ第4位の人気スポットだ。1月23日に閉幕した「マグリット展」は、会期中60万人が来場する大ヒット展覧会となり、ポンピドゥ・センター史上第6位の入場者数を記録した。
1969年、大統領に就任したジョルジュ・ポンピドゥは近現代アートに造詣が深く、パリを再び世界レベルの文芸都市にすべく、美術館であり、創造の場でもある複合文化施設の建設を計画。駐車場として使われていた今の場所を選んだ。同年には建築コンペ開催が発表され、71年には国内外から681案の応募。選ばれたレンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースは「ジャン・プルヴェが審査員長だから応募した」「コンペで残るとは思ってもいなかった。楽しむためにやった」などと30代だった当時を振り返っている。 完成後もむき出しの原色の柱や配管などから「工事中の建物」などと揶揄されたが、今ではパリになくてはならない文化施設、パリの絶景ポイントもある観光名所として君臨している。
ポンピドゥー大統領は完成を見ずに、任期中74年に病死。次期大統領ジスカール=デスタンがセンターの落成式を行った。ポンピドゥ大統領は、ジャン・ポランのようなモダンなデザイナーに大統領府も内装を依頼するなど、前衛的な趣味を持っていたが、次期ジスカールは就任後、それをクラシックなデザインに作り替えさせた。ポンピドゥ逝去とともに「黄金の30年」と言われる、フランスの経済成長期も終わりを告げた。
⚫︎週末の全国でのポンピドゥ40歳イベント http://www.centrepompidou40ans.fr/
⚫︎週末のポンピドゥ・センターでのイベント
2月4日(木) 11:00 – 23:00 入口ホールは02:00まで
2月5日(金) 11:00 – 21:00
https://www.centrepompidou.fr/lib/Week-end-anniversaire
⚫︎週末こどもの無料イベント
ポンピドゥ・センターの週末2日間のプログラムから、こども向けのイベント。
2月4日(土)
11:00 と 12:00
FANFARE – THE BRASSTA
ファンファーレ (25分) ジャズ、ファンク、ポップ、思わず体が踊りだす。
Forum、niveau 0
13:30、15:00、16:30
CONCERTS – JEUNES TALENTS SUR SCÈNE
若い芽のコンサート(20分)
Hobe、Dragon’s、daughters et Eighty3グループが舞台で才能発揮。
Forum、niveau 0
14:00 – 16:00
LA PARADE MODERNE
パレード (3回。1回30分) 。
マグリット、エルンスト、デキリコ、レジェ、ムンクなどの作品が動きだしてパレード。
ポンピドー南にある、ストラヴィンスキーの泉la fontaine Stravinskyから出発。
ポンピドゥ・センターの周囲とniveau 0のForum内をパレード。
2月5日(日)
いずれも、11:00 – 18:00。
ATELIER LA MÉTAMORPHOSE ヒモ、紙とカラーペンを使った遊びアトリエ。 3-12歳。Niveau0、Forum
LA PARADE パレードの衣装に合う小道具を作るアトリエ。 3-10歳。 Atelier des enfants, niveau 0
DÉCOUVERTE DE LA FABRIQUE こどもと、アトリエの指導者が一緒にひとつの作品を作るアトリエ。 Atelier des enfants, niveau 0
Centre Georges Pmpidou
Adresse : Place Georges-Pompidou, 75004 Paris , FranceTEL : 01 44781233
アクセス : Hôtel de Ville, Rambuteau
URL : https://www.centrepompidou.fr/