Musverre、フランス初のガラス工芸美術館。
10月1日、ベルギーに近い人口1500人の村にノール県立美術館「ミュズヴェール」がオープンした。伝統的にガラス産業があった土地で、地元のコレクターが集めた、日常で使えるガラス製品の所蔵品と、世界中の現代作家のアート作品を展示している。
ラファエル・ヴォワンシェが設計した美術館の建物は、シャープでモダンだが、美術館のまわりの、のどかな田園風景と調和している。ファサードも屋根も、悪天候や汚れにも強いエイノー石を使っている。ベルギーで採掘される300年来この地方で使用されてきた建材だ。
1801年から1937年にかけて、このサール・ポトリー村のガラス工場で作られていた燭台やオイルランプ、シュガーポット、カラフなどの職人芸が発揮された作品もあれば、職人たちが自由時間に作っていた「Bousilléブジエ」と呼ばれるオブジェなども展示されている。
この工場の閉鎖により、サール・ポトリー村は寂れてしまうのだが、この県立美術館のオープンで、この北部の小さな村に、ふたたびガラス文化の花が咲く。
2月20日までは、イギリス人アーティスト、アン・ヴェロニカ・ジャンセンスの個展が開かれている。見る角度や光の入り具合によって色が変わるマジックミラーが作りだす、幻想的な空間だ。(羽)
Musverre
76 rue du Général-de-Gaule 59216 Sars-Poteries
http://musverre.lenord.fr/fr/Accueil.aspx
11h−18h、月休。今年12月31日までは、入場無料。
国鉄でAulnoye-Aymeries(17km) かMaubeuge下車。
ここからは残念ながら、公共交通手段がないので、タクシー。
Musverre
Adresse : 76 rue du Général-de-Gaule , 59216 Sars-Poteries , FranceTEL : 0359731616
URL : http://musverre.lenord.fr/fr/Accueil.aspx